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カテゴリー 《 舶用概論 》   全1ページ
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2020.09.18    カテゴリ:  舶用概論 

   ロープにおける省力化【ロープのハイブリッド化】

省力化と言うとハイテク化やシステム化の方に行きがちですが製品の技術を利用した省力化もあります。

ダイニーマを始め、スーパー繊維を使ったロープは、昔からあり同じ太さのワイヤロープと同等の強度を持ちワイヤロープの約1/6と軽く水に浮くと知られています。
スーパー繊維のロープは各社から出ていますが、細くて強度がある事はわかっていても、価格を聞くとなかなか手が出ないのが現実です。

そこで、ある船主さんがバースの関係で長くロープを取らないといけない綱取りの省力化として先取りロープ30mを石田製綱のスーパー繊維ロイヤルスーパーUクロスを使っていると聞き、なるほどと思い、それならば!と先取りロープ10mを思いつきました。

この先取りロープも私が考えた事でもなく、昔から小舟で見かける事例です(強度計算は無視)

10mでしたら価格的にも抑えられ、最悪切れた場合にでも予備を用意しておいて簡単に交換できる。
またアイ・スプライスなど出来るのかなと思いましたが、8打ちタイプもあるので通常のロープが刺せるなら大丈夫との事でした。
石田製綱ではロープの刺し方DVDも制作しています

一般的に499GTで使われている55mPPロープをスーパー繊維でどこまで細く出来るか聞いてみたところ、
28mmまで可能でした、それでも55mmPPロープより破断力は少し上です。
無題2

IMG_5174_202009181447228fd.jpg

IMG_5175_20200918144723376.jpg
触ってみて、まず軽い!重量60%ダウン(55mmPPと28mmスーパー繊維比較)
太さで言うと、うまい棒サイズ
IMG_5176_20200918144724459.jpg

これなら岸壁ラスト10m以内ならレットいらないくらいかもしれません(カーゴの着桟に限る)

まだ使ってないので、どうかわかりませんが10mの意味として

・強風や荒天時は、28mmで先取りして55mmをピットにかける、もしくはアイに対してバイトで取る(約2倍の強度になります)

・破断した場合は、予備と交換、10mなので交換が容易

☆予想されるメリット

・とにかく軽いので取り回しが楽。

・本船、ぶら下がり荷役の際 綱取りが容易になる。
この写真は、まだ低いですが、ロープを本船デッキまで引っ張り揚げるのは大変です。
s-IMG_1020.jpg

・軽いので綱取り業者に喜ばれる。

・ロープのコイルダウンが容易になる。
女性船員も増え、55mm60mmと太いロープのコイルダウンは、男でも大変です

★デメリットと改善点

・スーパー繊維の特徴である伸度が少ない
※伸度(クッション性)がないことでフェアリーダー等を痛める可能性があるが通常5-8%の伸度を13%にアップ
尚且、先取り10mなので係船時にフェアリーダー等と接触機会が少ない


・経が小さくなりアイとピットの擦れが大きくなる
※ナイロン組紐で補強(ここは使いながら改善点が見いだせる可能性あり)

・高価である
※10mと言うサイズに抑えスーパー繊維のメリットを使いつつ安価なコストに出来た。
サイズは、私のオーダーサイズなので商品サイズではありません。

★懸念点

・タンカーでは、この繋ぎ方(アイとアイをつなぐ)はOKがでない可能性がある(メジャー検船など)

そして、これまで石田製綱のロープは良いよと皆さんにお伝えしながら、弊社 進宝丸 新造ロープで現在7年目
未だに、新造ロープが使えているので石田製綱ロープを導入していません。

白が造船所支給の50mmPPロープ 黄色が荒天用に乗り出し支給の55mmPPロープ
当時、ロープに特にこだわりもなかったので船具屋さん任せで石田製鋼以外のどこかのメーカーだと思います
IMG_2297_201408061509118db.jpg
流石に、もうそろそろと思い、今回のドックで石田製綱ロープ タストンを導入しました。
PP50mmの強度と同等を45mmで実現。
IMG_4684_20200918144105c69.jpg
まだ交換する必要ないとの事で、ロープストアへお蔵入りとなりました
IMG_4842_20200918144107246.jpg
同じ強度でサイズダウン出来ますよと提案しても、じゃあ同じサイズでと無駄に安心感を買う船主さんが多いですが
年間90-100航海あったとして、綱取り、コイルダウンは200回以上に及びます(仮バースなど含め)
そのうち、その限界強度が必要なのは、年に何回か、約90%は無駄に重たい作業をしている事になります。

自動運航、自動着桟の前にやること改善は、たくさんあります。


石田製綱のロープが良いと言う船主の声として

1.噛み込みにくい

2.擦れに強い

3.紫外線劣化に強い(青→黄色→白の順番)


ロープの劣化は、紫外線もそうですが、フェアリーダーの配置、スプリングラインと船体との擦れでも大きく違ってきます。
ロープ擦れに古いロープをフェンダーのように当てている人もいますが、船体との擦れは避けられても結果的にロープ同士の摩擦で劣化を早める結果になります。

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【進宝丸】 SKウインチ type SUS&バラ積み仕様

石田製綱株式会社

株式会社SKウインチ
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2020.09.16    カテゴリ:  舶用概論 

   船内個別エアコンについての一考察

弊社進宝丸から見る船内個別エアコンについて

進宝丸の仕様は、各室ダイキンの個別エアコンで一部マルチタイプです。

メリットとしては、労働環境改善船の項目にもなっているように、各部屋で調整出来るので、
船にありがちな、夏寒くて毛布が必要。冬暑くてタオルケットが必要と言ったことがなく快適です。

デメリットとしては、家電なので壊れやすい。これまで2台 基盤交換しました。
舶用対応品と言えども家電製品なので、モデルチェンジが早く、壊れた頃には、交換部品がない。
ダイキンで2.3年でモデルチェンジするそうです。
そして、なんと言っても室外機の塩害です。

6年経った現在、ボートデッキにある室外機の底が抜けそうです。
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穀物バラ積みなので、普通の船よりは清水洗いが多いと思います。ハウスも基本的に荷役終了後は清水洗いです。
もちろん室外機もついでに洗っていますがこれだけ錆びています
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重塩害仕様になっていますが、底板は薄板の亜鉛仕様です
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室外機は3段ブリッジの2階 ボートデッキに設置していますが、中段の室外機は、上記の錆びた状態
下段の室外機は
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まだ綺麗。
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考えられるのは、航海中ボートデッキ上に常に潮風を巻き込み、影ではあるが中段は常時潮風に当たっている状態だったと思われる。

ある筋からの情報で、室外機の底板交換が出来ると聞き、ドックでダイキンに来てもらう事にしました。

結果としては、技術的には交換は可能だが、これだけ錆びるとコンプレッサーと熱交換器の取り外し及び取り付けなど考えると
換装と変わらないくらいの金額がかかり、経年的にも現実的ではないとのアドバイスでした。

また室外機交換のみと言うのは、同モデルが既にないため無理とのこと。
熱交換器のファンが回っている間は、底板がボロボロだろうが使えるとの事でしたので、次回どこかのタイミングで換装と言う事になりました。

以上の事から私なりの考察

1.個別エアコンは、快適だがランニングコストが高い(新造から5年以内に修繕費がかかることを覚悟)

2.個別エアコン採用の際は、早い段階で室外機の防錆対策(ペン塗り等)を行う

3.個別エアコン採用時にエアコンと室外機のセットで予備を持つ

4.室外機を設置する場合、中段に置くより下段にベタ置きの方が良い

5.499GT以上は、パッケージ型エアコンがオススメ

そして、私からの提案

パッケージエアコン+エアコンのハイブリッド型
これは、ある船主さんがやっていた方式で、私も感化され担当した新造船でやってみましたが船員さんの理解は、あまり得られませんでした(笑)と言うのも、ブリッジに搭載予定だったエアコンを空調室に持ってきた為。
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このハイブリッド型のメリット

1.春や秋と言った微妙な季節に快適な温度を送れる

2.夏場、最悪エアコンが壊れたとしてもファンさえ生き残れば、バックアップとして使える。
パッケージ型でファンが壊れる事例は、そうないので(大抵ガス抜け)

3.更にファンをインバーター方式に出来れば最高です


注意

.室外機を倉庫に入れる人もいますが、熱暴走でエアコンが効かないのでお気をつけください。
そこへファンをつけて排熱と言う方法もありますがスペースの有効活用ではないと思います。

消費電力の関係でマルチエアコン(室外機1台で室内機2台や3台)を使う場合が多いですが、
室内であろうが室外であろうがどこか1台壊れると全換装になる場合がありますのでご注意を。













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