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このページのリスト2017.06.23 カテゴリ: ドック
事実はカタログよりも奇なり
2016年5月 他社メーカー1年仕様上架後 船齢20歳
このドックで関西ペイントマリン(旧NKM)に変更 1年仕様

2017年6月 関西ペイントマリン(旧NKM)変更1年後の状態 船齢21歳

関西ペイントマリン MX-2046N(沖縄航路へ対応した塗料)

使用塗料 関西ペイントマリン MX-2046N
航路 九州一円~沖縄・先島(宮古・石垣)
航海時間 400-450時間/月
A/F(船底塗料)のメーカーチェンジは、いくら評判の良い塗料でもリスクを伴います(下地との相性)
メーカーチェンジを検討している方は、ブラストを打つ際に検討される事をオススメいたします。
この船に関しては、2016年のメーカーチェンジの際バインダーを入れて塗装いたしました。
質の良い塗料 省エネ塗料を塗ろうがフジツボだらけだろうが、用船料は一緒と言う慣習の業界です。
ペンキ代は、船主のコストです。少しでもオペレーター様・荷主様へ燃料費削減・CO2削減の環境貢献を評価として取り入れてはくれないでしょうか?
先の見えない経済状況の中で、省エネすぎる用船料を単に上げろではなく、人手不足の人件費コスト 育成コスト 省エネなど
船主とオペレーター・荷主が一体となって協力していかないと明日の内航に荷物はあるけど船がいない 船はあるけど船員がいない そんな時代がもう現実です
関西ペイントマリン株式会社
このドックで関西ペイントマリン(旧NKM)に変更 1年仕様

2017年6月 関西ペイントマリン(旧NKM)変更1年後の状態 船齢21歳

関西ペイントマリン MX-2046N(沖縄航路へ対応した塗料)

使用塗料 関西ペイントマリン MX-2046N
航路 九州一円~沖縄・先島(宮古・石垣)
航海時間 400-450時間/月
A/F(船底塗料)のメーカーチェンジは、いくら評判の良い塗料でもリスクを伴います(下地との相性)
メーカーチェンジを検討している方は、ブラストを打つ際に検討される事をオススメいたします。
この船に関しては、2016年のメーカーチェンジの際バインダーを入れて塗装いたしました。
質の良い塗料 省エネ塗料を塗ろうがフジツボだらけだろうが、用船料は一緒と言う慣習の業界です。
ペンキ代は、船主のコストです。少しでもオペレーター様・荷主様へ燃料費削減・CO2削減の環境貢献を評価として取り入れてはくれないでしょうか?
先の見えない経済状況の中で、省エネすぎる用船料を単に上げろではなく、人手不足の人件費コスト 育成コスト 省エネなど
船主とオペレーター・荷主が一体となって協力していかないと明日の内航に荷物はあるけど船がいない 船はあるけど船員がいない そんな時代がもう現実です
関西ペイントマリン株式会社
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2016.05.12 カテゴリ: ドック
GW『ガッツリワーキング』
九州新幹線が全線開通する前、4/25・26と谷山に二隻入る予定だったので訪船
どういう経路で行こうか思案したところ、新居浜始発で出て神戸空港~スカイマーク~鹿児島空港が案外安い(飛行機往復11000円)と言うことで犬の散歩を済ませ始発でGO


一泊二日の訪船も終わり鹿児島~神戸空港 三宮で時間調整


鳥のゴールデンボール



美味しい店でした
そしてGWは・・・

入渠

魂を込めてプロペラ研磨

いろいろ試した結果 スキルネット#60ー80が良さそうです。最後にカップブラシでなでてやると尚良い

この船は、亜鉛板の船なのでプロペラ研磨と亜鉛板交換で約2日、デッキの仕事が潰れてしまいます。
ドックオーダーに入れるかどうかは、ドックでしかできない甲板作業によるでしょうね。
出渠

ドックを移動して残りの工事

こちらも出港

そして、久しぶりに全日本船舶FRP修繕協会に仕事依頼があり、出動

サビうちで叩けば開通した穴(チップなどのガスと経年劣化による)
鉄板のパッチ当てでも良いのですがここはFRP修理

道具


穴はマスキングで塞ぎ

下地にFRP樹脂を塗り上からガラスマット貼り付けまた樹脂を塗る



サビの怪しいところもFRP樹脂で封じ込め延命

FRP樹脂と硬化剤は100:1をお忘れなく!そして、面倒でも100ccや200ccなど使いきり量で作ると良いです
ローラー刷毛なら400cc程度が使いきり量
錆止めなどの2液性塗料も目分量や容量間違いを聞きますが、その成分が発揮できるベストがありますので配合量は間違えないように!
またメーカー様も船員が間違いにくい配合表示をよろしくおねがいします
そして、ドック途中にFRPの結果も見ないで、スクランブル発進
29歳のフェリーおおしまで崎戸へ エンジンはダイハツ

スラスター・アンカーなしでトモのスプリングを使って離岸




崎戸入港 なんにもない


到着と同時にスクランブル出港

低気圧と伴に東航

石廊崎30マイルで携帯の電波復活

崎戸から高知沖経由650マイル 東京入港



どういう経路で行こうか思案したところ、新居浜始発で出て神戸空港~スカイマーク~鹿児島空港が案外安い(飛行機往復11000円)と言うことで犬の散歩を済ませ始発でGO


一泊二日の訪船も終わり鹿児島~神戸空港 三宮で時間調整


鳥のゴールデンボール



美味しい店でした
関連ランキング:焼き鳥 | 三宮駅(神戸市営)、神戸三宮駅(阪急)、三ノ宮駅(JR)
そしてGWは・・・

入渠

魂を込めてプロペラ研磨

いろいろ試した結果 スキルネット#60ー80が良さそうです。最後にカップブラシでなでてやると尚良い

この船は、亜鉛板の船なのでプロペラ研磨と亜鉛板交換で約2日、デッキの仕事が潰れてしまいます。
ドックオーダーに入れるかどうかは、ドックでしかできない甲板作業によるでしょうね。
出渠

ドックを移動して残りの工事

こちらも出港

そして、久しぶりに全日本船舶FRP修繕協会に仕事依頼があり、出動

サビうちで叩けば開通した穴(チップなどのガスと経年劣化による)
鉄板のパッチ当てでも良いのですがここはFRP修理

道具


穴はマスキングで塞ぎ

下地にFRP樹脂を塗り上からガラスマット貼り付けまた樹脂を塗る



サビの怪しいところもFRP樹脂で封じ込め延命

FRP樹脂と硬化剤は100:1をお忘れなく!そして、面倒でも100ccや200ccなど使いきり量で作ると良いです
ローラー刷毛なら400cc程度が使いきり量
錆止めなどの2液性塗料も目分量や容量間違いを聞きますが、その成分が発揮できるベストがありますので配合量は間違えないように!
またメーカー様も船員が間違いにくい配合表示をよろしくおねがいします
そして、ドック途中にFRPの結果も見ないで、スクランブル発進
29歳のフェリーおおしまで崎戸へ エンジンはダイハツ

スラスター・アンカーなしでトモのスプリングを使って離岸




崎戸入港 なんにもない


到着と同時にスクランブル出港

低気圧と伴に東航

石廊崎30マイルで携帯の電波復活

崎戸から高知沖経由650マイル 東京入港



前回のフェアリーダーのFRP加工が思いの外、反響があったので今回も調子に乗ってFRP修繕
サビ打ちしたら肉厚がなくなったハッチの縁 サビ打ち→ジンク

鉄板でダブリングすれば済む話ですが、当たり面ではないのと、溶接したらパッキンが溶ける可能性があるので

100ccのFRP樹脂とガラスマット

貼って上塗りしたのですが、下塗りしておいた方が貼りやすいと思います

FRP樹脂で押さえていきます


外側からもガラスマットを貼って強化

樹脂を塗り重ね硬化

樹脂に対し硬化剤は1cc~2cc(天気・気温による)これだけは守ってください
アバウトな性格の私でも、これだけはきちんとしています

肉がないところには、さらにもう一枚

硬化したら、耳の部分をディスクカッターで切断

パッキンの隙間をコーキングして完成

スラスターエンジン 三井ドイツ 開放・・・死亡

ドックまで、17年間オイルをぺっぺ・黒煙を吹きながら頑張っていたスラスターも延命治療のため開放
解放後、鉄工所から、残念ですが・・・手の施しようがありませんと死亡宣告

17年間痛みに耐えよく頑張った 傷だらけのヒーロー

ピストン・ライナー・ヘッド。予定していた部品では間に合いません。
しかも年度末。どこも部品がありません。ようやくドイツにあることがわかり
納期二週間・・・
そこはなんとか三栄工業さんの全国網を使って代理店などから部品をかき集め

なんとか出渠に間に合いました

新入生たち

この後、悪代官・・・もとい、検査官が水圧テストをしろとおっしゃいまして、鉄工所の目が点になりましたが
そこは丁重に、そんなこと過去にも聞いたことないとお断りいたしまして、事無きをえました。
この度は、まじめな?悪代官・・・もとい、検査官でしたのでこんなこと聞いたことがないと言う
チェックばかりで、ベテラン担当業者の顔が引きつりながら、みなさん喜んで検査をしておられ、無事中間検査終了です。
サビ打ちしたら肉厚がなくなったハッチの縁 サビ打ち→ジンク

鉄板でダブリングすれば済む話ですが、当たり面ではないのと、溶接したらパッキンが溶ける可能性があるので

100ccのFRP樹脂とガラスマット

貼って上塗りしたのですが、下塗りしておいた方が貼りやすいと思います

FRP樹脂で押さえていきます


外側からもガラスマットを貼って強化

樹脂を塗り重ね硬化

樹脂に対し硬化剤は1cc~2cc(天気・気温による)これだけは守ってください
アバウトな性格の私でも、これだけはきちんとしています

肉がないところには、さらにもう一枚

硬化したら、耳の部分をディスクカッターで切断

パッキンの隙間をコーキングして完成

スラスターエンジン 三井ドイツ 開放・・・死亡

ドックまで、17年間オイルをぺっぺ・黒煙を吹きながら頑張っていたスラスターも延命治療のため開放
解放後、鉄工所から、残念ですが・・・手の施しようがありませんと死亡宣告

17年間痛みに耐えよく頑張った 傷だらけのヒーロー

ピストン・ライナー・ヘッド。予定していた部品では間に合いません。
しかも年度末。どこも部品がありません。ようやくドイツにあることがわかり
納期二週間・・・
そこはなんとか三栄工業さんの全国網を使って代理店などから部品をかき集め

なんとか出渠に間に合いました

新入生たち

この後、悪代官・・・もとい、検査官が水圧テストをしろとおっしゃいまして、鉄工所の目が点になりましたが
そこは丁重に、そんなこと過去にも聞いたことないとお断りいたしまして、事無きをえました。
この度は、まじめな?悪代官・・・もとい、検査官でしたのでこんなこと聞いたことがないと言う
チェックばかりで、ベテラン担当業者の顔が引きつりながら、みなさん喜んで検査をしておられ、無事中間検査終了です。
ドック期間中、半日雨でしたがほとんど天気もよく、中間検査・肉体改造工事・ハッチ・スラスター・停泊用補機OHと・・・
17歳になれば、湯水のごとくお金が飛んでいきますね。

そして、出渠の日は、爆弾低気圧到来
午前中は、雨だけで湾内の風は、さほどでもなかったのですが・・・



検査書類ができ、昼飯を食べて、風が弱まっている時に出航
怪しい雲行きです

PACIFIC NOBLE

この後、座礁したSANKO INFINITI

この後、猛烈な西風が吹き始めました。前線通過の吹き返しです

この間、10数分でこの海況

コマセも必死です。

まさに、命がけ・・・

・・・ではなく、ららら無人くん・ららら無人くん・らららのようです。
この後、猛烈さを増しましたから、無事だったか心配ですね。


潮煙の中、帰港中 麗澤海運のVSOC(Very Small Oil Carrier) 松柏丸

皆さんは、大丈夫だったでしょうか?
今後を予感させる?まさに、嵐の船出となった平成24年度
気持ち新たに頑張っていきましょう!
17歳になれば、湯水のごとくお金が飛んでいきますね。

そして、出渠の日は、爆弾低気圧到来
午前中は、雨だけで湾内の風は、さほどでもなかったのですが・・・



検査書類ができ、昼飯を食べて、風が弱まっている時に出航
怪しい雲行きです

PACIFIC NOBLE

この後、座礁したSANKO INFINITI

この後、猛烈な西風が吹き始めました。前線通過の吹き返しです

この間、10数分でこの海況

コマセも必死です。

まさに、命がけ・・・

・・・ではなく、ららら無人くん・ららら無人くん・らららのようです。
この後、猛烈さを増しましたから、無事だったか心配ですね。


潮煙の中、帰港中 麗澤海運のVSOC(Very Small Oil Carrier) 松柏丸

皆さんは、大丈夫だったでしょうか?
今後を予感させる?まさに、嵐の船出となった平成24年度
気持ち新たに頑張っていきましょう!
ペンキ屋さんも丁寧に塗ってくれて良い感じに仕上がりました。



シーチェスト網取り付け
いいペンキ使ってもネジの締め付けのところからカラス貝が育っていきますので

塗れるところは、タッチアップ

エンジンもほぼ組み上がり

あとは肉体改造工事が多少残っています
昨夜は、世界の海事都市今治ににて行われた、内航海運シンポジウム(通称:飲み会)が
1830世渡、スタートで開催されました
とりあえずビールの次に、焼酎ロック、ジョッキでと注文するM社長を始め楽しい夜でした。
同じ方向だったM社長と帰りのタクシーに乗ったつもりでしたが・・・

M社長と同じモノをと頼んだMACCALAN ダブル・・・
facebookを更新した記憶がないのにこのMACCALANの写真がfacebookに載っていました。



シーチェスト網取り付け
いいペンキ使ってもネジの締め付けのところからカラス貝が育っていきますので

塗れるところは、タッチアップ

エンジンもほぼ組み上がり

あとは肉体改造工事が多少残っています
昨夜は、世界の海事都市今治ににて行われた、内航海運シンポジウム(通称:飲み会)が
1830世渡、スタートで開催されました
とりあえずビールの次に、焼酎ロック、ジョッキでと注文するM社長を始め楽しい夜でした。
同じ方向だったM社長と帰りのタクシーに乗ったつもりでしたが・・・

M社長と同じモノをと頼んだMACCALAN ダブル・・・
facebookを更新した記憶がないのにこのMACCALANの写真がfacebookに載っていました。
2010.10.23 カテゴリ: ドック
強行3日間 合いドック
今年も、収穫の時期がやってきました。
今年は、近年まれに見る豊作で・・・

ペンキメーカーも唖然としてました。



この競泳用水着SPEEDO LZR Racerスピード社レーザーレーサー並に
海草で特殊加工された船体とも今年でお別れしようとブラストを打つことになりました。
瀬戸内のほとんどの造船所で見積もりを取って見比べたところ
内容的に一番良かった伯方造船株式会社にお世話になることになりました。
伯方造船は、95.00m×19.00mのセミドライドックの修繕船台があり3000kまでのタンカーを中心に
コンスタントに修繕工事があるようです
梅雨真っ只中、4日工程の2日が雨予報でしたが・・・
1日目.2日目と晴れてくれ、順調にブラスト作業が進みました




気持ちいいくらい綺麗にペンキがはげますね。





船齢も増してきて、あちらこちらにお金がかかるようになりました。
ハッチの油圧シリンダー交換・リフト交換・ピン交換


煙突内の雨漏り修理

今回、ブラストと言うことで、どのオーナーに聞いても好評価のNKMコーティングスタカタ クォンタム 内航船用を船底塗料に使用しました

現在、船底塗料国内ナンバーワンの呼び声高いNKMコーティングス クォンタム

水線から下は、新造船並の肌の艶になりました。
これで燃費向上・排気温度の低下などの効果を期待してます。
来月からA重油が25%アップしKLあたり約10万円に跳ね上がると言う噂ですから・・・
6、7年前は、ハイオクが100円切っていたような記憶が・・・


本船も船齢と共に船底塗料のグレードも上げましたが結局は、下地の問題で
効果を発揮するにはいたりませんでした。
塗装屋によっても技術は違います。
塗装時期によっても結果は違います。
航行地域によっても結果違います。
しかし、いろんなオーナーさんに聞いてもNKMコーティングス クォンタムは評価高いので
頭ひとつ抜けた船底塗料ではないかと思います。
このブログが続いていれば(笑)結果は1年後に・・・
今回、本船のCEOにかねてから提案していた電子海図アルファマップとAIS受信機を設置しました。
外部モニターがジャストインで設置できました。
設置は、昌宝汽船の小川氏と日本電波興業〔株〕の協力の下、私がオーダーした以上の仕上がりとなりました。

20インチ外部モニターをメインモニターにノートPCは、事務用としての用途も考え
チャート台に置くことにしました。

AISとレーダーアルパをアルファマップに接続すると
衝突予防の装置としてはかなりの効果を発揮します。
また、水深が表示されるため海難事故の稀な例でブイの誤認などによる浅瀬座礁など
も防げます。
499GT以下のAIS非義務船の船でもAISが電子海図上に表示されるのは
安全航海としてはかなりの情報です。
AIS義務船の500GT以上の船に関しても、大手のAISは表示が見にくいと言う声が
多いのでそのAISを表示する意味においてもアルファマップは効果があるのではないかと
思います。
PCを使った電子海図なので年配者は苦手分野かもしれませんが・・・
本船でも年配者の船長に最低限の操作はレクチャーする予定ですので
本船の船長が使えたら、国内の団塊世代の船員はほとんど使えるのではないでしょうか?
ちなみに本船の船長は、娘から来た誕生日おめでとうメールを1年ほど気付かなかった
現代の情報化社会で頭ひとつ抜けた存在ですから(笑)
逆に言うと、若手船員は、このような機器にかなり、興味を示します。
こういった機器を使いこなせれば、経験不足などかなりカバーできます。
現在のベテラン船長たちも、昔はおそらく失敗などもしてきて
今があるんだと思います。
しかし現在はどうでしょう。少しの失敗も許されない世の中になってきました。
武勇伝なんて、笑い話にもならない世の中です。
とんでもなくお金をかける必要はないと思いますが・・・
これだけ安全・安全と過度な要求をされ
コストや船員負担・船長負担を強いられている中、
こう言った設備投資は、事故することを考えたら安い設備投資だと思います。
安全教育と安全設備・・・
意味のある安全であってほしいですね・・・
無事是名馬
今年は、近年まれに見る豊作で・・・

ペンキメーカーも唖然としてました。



この競泳用水着SPEEDO LZR Racerスピード社レーザーレーサー並に
海草で特殊加工された船体とも今年でお別れしようとブラストを打つことになりました。
瀬戸内のほとんどの造船所で見積もりを取って見比べたところ
内容的に一番良かった伯方造船株式会社にお世話になることになりました。
伯方造船は、95.00m×19.00mのセミドライドックの修繕船台があり3000kまでのタンカーを中心に
コンスタントに修繕工事があるようです
梅雨真っ只中、4日工程の2日が雨予報でしたが・・・
1日目.2日目と晴れてくれ、順調にブラスト作業が進みました




気持ちいいくらい綺麗にペンキがはげますね。





船齢も増してきて、あちらこちらにお金がかかるようになりました。
ハッチの油圧シリンダー交換・リフト交換・ピン交換


煙突内の雨漏り修理

今回、ブラストと言うことで、どのオーナーに聞いても好評価のNKMコーティングスタカタ クォンタム 内航船用を船底塗料に使用しました

現在、船底塗料国内ナンバーワンの呼び声高いNKMコーティングス クォンタム

水線から下は、新造船並の肌の艶になりました。
これで燃費向上・排気温度の低下などの効果を期待してます。
来月からA重油が25%アップしKLあたり約10万円に跳ね上がると言う噂ですから・・・
6、7年前は、ハイオクが100円切っていたような記憶が・・・


本船も船齢と共に船底塗料のグレードも上げましたが結局は、下地の問題で
効果を発揮するにはいたりませんでした。
塗装屋によっても技術は違います。
塗装時期によっても結果は違います。
航行地域によっても結果違います。
しかし、いろんなオーナーさんに聞いてもNKMコーティングス クォンタムは評価高いので
頭ひとつ抜けた船底塗料ではないかと思います。
このブログが続いていれば(笑)結果は1年後に・・・
今回、本船のCEOにかねてから提案していた電子海図アルファマップとAIS受信機を設置しました。
外部モニターがジャストインで設置できました。
設置は、昌宝汽船の小川氏と日本電波興業〔株〕の協力の下、私がオーダーした以上の仕上がりとなりました。

20インチ外部モニターをメインモニターにノートPCは、事務用としての用途も考え
チャート台に置くことにしました。

AISとレーダーアルパをアルファマップに接続すると
衝突予防の装置としてはかなりの効果を発揮します。
また、水深が表示されるため海難事故の稀な例でブイの誤認などによる浅瀬座礁など
も防げます。
499GT以下のAIS非義務船の船でもAISが電子海図上に表示されるのは
安全航海としてはかなりの情報です。
AIS義務船の500GT以上の船に関しても、大手のAISは表示が見にくいと言う声が
多いのでそのAISを表示する意味においてもアルファマップは効果があるのではないかと
思います。
PCを使った電子海図なので年配者は苦手分野かもしれませんが・・・
本船でも年配者の船長に最低限の操作はレクチャーする予定ですので
本船の船長が使えたら、国内の団塊世代の船員はほとんど使えるのではないでしょうか?
ちなみに本船の船長は、娘から来た誕生日おめでとうメールを1年ほど気付かなかった
現代の情報化社会で頭ひとつ抜けた存在ですから(笑)
逆に言うと、若手船員は、このような機器にかなり、興味を示します。
こういった機器を使いこなせれば、経験不足などかなりカバーできます。
現在のベテラン船長たちも、昔はおそらく失敗などもしてきて
今があるんだと思います。
しかし現在はどうでしょう。少しの失敗も許されない世の中になってきました。
武勇伝なんて、笑い話にもならない世の中です。
とんでもなくお金をかける必要はないと思いますが・・・
これだけ安全・安全と過度な要求をされ
コストや船員負担・船長負担を強いられている中、
こう言った設備投資は、事故することを考えたら安い設備投資だと思います。
安全教育と安全設備・・・
意味のある安全であってほしいですね・・・
無事是名馬