最近、バラストのエア抜きがデッキ上に見当たらない船や


あっても数が少なかったり船体の大きさから比べたら小さいものがついている船を
見かけたことはないでしょうか?

バラストタンクのサクションパイプの1.25倍のパイプ径がエア抜きには必要とされ
499GT1800DWクラスのバラストタンクに見合うパイプを設置すると
全てにおいて設計上限界に来ている(余裕のない)499GT18型では通路幅が取れなくなり
このように乾舷甲板から逆止弁付きのエア抜きを外板から出す方法を取っています

船外エア抜き(赤い丸印)
この船は、デッキに小型のエア抜きと船外との併用
船外エア抜きだけにするには通常よりエア抜きの数を増やす必要があります
(構造上の能力)

二層甲板船における乾舷甲板通路
1600DW型

1800DW型

ハッチ収納場所デッキ通路(エルマンタイプ)

三浦造船が開発した新型499GT船型のこのエラも乾舷甲板通路60cm取るための方法です

以上のように、499GTカーゴ建造の造船所が測度法内でいかに、マーケット要求・
船主要望の船を造るか頭を悩まし創意工夫しているところです。
法律内で経済活動をするということは当たり前のことですが
現行法において、いかに法律が時代にマッチしていないかの表れでもあります。
船舶を安全に運行させるための法律であるべき測度法が船舶をより使いにくいものにし
内航海運の経済活動の足を引っ張っているのではないでしょうか?
おそらくですが・・・現場の測度官なども法律の方に無理があると感じている方も
いるかもしれません(そうであってほしいですが・・・)
しかし、こう言った問題定義をお国にしたところで・・・
じゃあ、699GTにすればいいじゃないですかとの
造船所や設計士のあいた口がふさがらないビックリの素晴らしいお告げが来るのは
目に見えています。
空から給料の財源が降ってくる(税金)人々の考えと
資源は有限であり、希少性を有する生産活動をしている人の考えは
違って当然ですが、この問題を業界の荷主でさえ気づいていない人が
いるかもしれません。
船員不足もそうです。労務官に現状や今後の問題を訴えたところで
「海運局に行けば船員いますよ」と「山に行けばカブトムシがいますよ」と
同等の素晴らしいお答をいただけます。
船員不足については、NHK 経済羅針盤(地方版)にて7月前半(7/2?)
に放送があるそうです
バラストエア抜きを外板から出すことは、通路幅を取るための
問題解決のように見えますが乾舷甲板より上にエア抜きが
あると言うことは、通常の港では岸壁の高さより上にあることになります。
そうなると荷役中にバラストの張り込みができない。
(オーバーフローした際のバース濡れ・品物濡れのおそれ)
自然張り込みもそうですがトリム(オモテ足の際)が付いた時の自然オーバーフロー
解決策としては、ノンバラストでの入出港(アンカー着桟)
スラスターを空船ノンバラストで入出港可能なジェットスラスターにするなど・・・
しかし問題ばかりではなく、これを見た私の友人は、デッキに構造物が少なくなるから
通路も通りやすいし、錆びが出る場所も少なくなって良いと言っていました
数年前まで499GTと言えば1600DW以下が主流でした。
現在では、まれに16タイプは出ますがほとんどが18型(1700DW~1860DW)
総トン数変わらず200DWも増えている訳です。
たとえば60cmが50cmでもOKとなればここまでの方法は取らなくて良いわけです。
60cmと50cmには、どのような違いがあるのでしょうか?
検査規則だからしょうがないと言えばそれまでですが
人間の幅なんてせいぜい50cm前後じゃないでしょうか?
横になっても通過できないなら通路として認められなくても誰もが
納得でしょうが・・・
特に乾舷甲板通路なんて常時通る場所ではありません。
60cmじゃないと通過できないのならそもそも、健康管理や体型の方に問題があるわけです
50cmが認められたら45cmも40cmも・・・となる懸念があり
線引きとしては必要なんでしょうけど、1600DWが1800DWになっている
現状・現実があるのですから早急に見直す時期でもあると思います。
特にタンカーでもカーゴでも749GT以下の中小型船は総トン数に
縛られ、ギリギリのところまで来ています。
これは総トン基準で船員法や職員法が決まり、運航経費にダイレクトに
かかわる問題なので造船所は総トンと容積・荷主は貨物ロットその間に
挟まれた船員たちは隅に追いやられ、快適とは言い難い居住空間に
なっています。それでも、各オーナー・造船所が都会の狭小住宅に負けずとも劣らない
空間利用でスペースを最大限利用しているのです。
総トン基準から積みトン基準にならないものですかね?
積みトン・容積トン数基準に法律を決めていけば
現在の内航海運市場に見合う船造りができるように思います。
たとば1800DWで530GTくらいになれば、部屋も快適になり
船型も取れ、省エネ船になる。
多少船価も高くなるかもしれませんが鋼材使用量も増えるわけですから
荷主である製鉄会社にも需要増加(微量ですが)のメリットもあるわけです
昔は、499GTで800DW程度だったわけです。
それから1000DWも増え測度法がほとんど変わっていないのは、時代遅れも甚だしい。
とても勉強だけはできる人たちの考えとは思えないのですが・・・
船や造船所の意見を聞くことも大切ですが、その前に
現場に行っている検査官の声に耳を傾けることをしてください
臨機応変な考えと先進的で次の時代を考えた方針をお願いしたいところです。
業種としてもあまり注目されていないこの内航海運の足をさらに引っ張って
どのようなメリットがありますか?
電気推進や省エネ・エコを推奨することもも大切ですが旧来のやり方を
時代に合わせ先を見て改善することも必要です


あっても数が少なかったり船体の大きさから比べたら小さいものがついている船を
見かけたことはないでしょうか?

バラストタンクのサクションパイプの1.25倍のパイプ径がエア抜きには必要とされ
499GT1800DWクラスのバラストタンクに見合うパイプを設置すると
全てにおいて設計上限界に来ている(余裕のない)499GT18型では通路幅が取れなくなり
このように乾舷甲板から逆止弁付きのエア抜きを外板から出す方法を取っています

船外エア抜き(赤い丸印)
この船は、デッキに小型のエア抜きと船外との併用
船外エア抜きだけにするには通常よりエア抜きの数を増やす必要があります
(構造上の能力)

二層甲板船における乾舷甲板通路
1600DW型

1800DW型

ハッチ収納場所デッキ通路(エルマンタイプ)

三浦造船が開発した新型499GT船型のこのエラも乾舷甲板通路60cm取るための方法です

以上のように、499GTカーゴ建造の造船所が測度法内でいかに、マーケット要求・
船主要望の船を造るか頭を悩まし創意工夫しているところです。
法律内で経済活動をするということは当たり前のことですが
現行法において、いかに法律が時代にマッチしていないかの表れでもあります。
船舶を安全に運行させるための法律であるべき測度法が船舶をより使いにくいものにし
内航海運の経済活動の足を引っ張っているのではないでしょうか?
おそらくですが・・・現場の測度官なども法律の方に無理があると感じている方も
いるかもしれません(そうであってほしいですが・・・)
しかし、こう言った問題定義をお国にしたところで・・・
じゃあ、699GTにすればいいじゃないですかとの
造船所や設計士のあいた口がふさがらないビックリの素晴らしいお告げが来るのは
目に見えています。
空から給料の財源が降ってくる(税金)人々の考えと
資源は有限であり、希少性を有する生産活動をしている人の考えは
違って当然ですが、この問題を業界の荷主でさえ気づいていない人が
いるかもしれません。
船員不足もそうです。労務官に現状や今後の問題を訴えたところで
「海運局に行けば船員いますよ」と「山に行けばカブトムシがいますよ」と
同等の素晴らしいお答をいただけます。
船員不足については、NHK 経済羅針盤(地方版)にて7月前半(7/2?)
に放送があるそうです
バラストエア抜きを外板から出すことは、通路幅を取るための
問題解決のように見えますが乾舷甲板より上にエア抜きが
あると言うことは、通常の港では岸壁の高さより上にあることになります。
そうなると荷役中にバラストの張り込みができない。
(オーバーフローした際のバース濡れ・品物濡れのおそれ)
自然張り込みもそうですがトリム(オモテ足の際)が付いた時の自然オーバーフロー
解決策としては、ノンバラストでの入出港(アンカー着桟)
スラスターを空船ノンバラストで入出港可能なジェットスラスターにするなど・・・
しかし問題ばかりではなく、これを見た私の友人は、デッキに構造物が少なくなるから
通路も通りやすいし、錆びが出る場所も少なくなって良いと言っていました
数年前まで499GTと言えば1600DW以下が主流でした。
現在では、まれに16タイプは出ますがほとんどが18型(1700DW~1860DW)
総トン数変わらず200DWも増えている訳です。
たとえば60cmが50cmでもOKとなればここまでの方法は取らなくて良いわけです。
60cmと50cmには、どのような違いがあるのでしょうか?
検査規則だからしょうがないと言えばそれまでですが
人間の幅なんてせいぜい50cm前後じゃないでしょうか?
横になっても通過できないなら通路として認められなくても誰もが
納得でしょうが・・・
特に乾舷甲板通路なんて常時通る場所ではありません。
60cmじゃないと通過できないのならそもそも、健康管理や体型の方に問題があるわけです
50cmが認められたら45cmも40cmも・・・となる懸念があり
線引きとしては必要なんでしょうけど、1600DWが1800DWになっている
現状・現実があるのですから早急に見直す時期でもあると思います。
特にタンカーでもカーゴでも749GT以下の中小型船は総トン数に
縛られ、ギリギリのところまで来ています。
これは総トン基準で船員法や職員法が決まり、運航経費にダイレクトに
かかわる問題なので造船所は総トンと容積・荷主は貨物ロットその間に
挟まれた船員たちは隅に追いやられ、快適とは言い難い居住空間に
なっています。それでも、各オーナー・造船所が都会の狭小住宅に負けずとも劣らない
空間利用でスペースを最大限利用しているのです。
総トン基準から積みトン基準にならないものですかね?
積みトン・容積トン数基準に法律を決めていけば
現在の内航海運市場に見合う船造りができるように思います。
たとば1800DWで530GTくらいになれば、部屋も快適になり
船型も取れ、省エネ船になる。
多少船価も高くなるかもしれませんが鋼材使用量も増えるわけですから
荷主である製鉄会社にも需要増加(微量ですが)のメリットもあるわけです
昔は、499GTで800DW程度だったわけです。
それから1000DWも増え測度法がほとんど変わっていないのは、時代遅れも甚だしい。
とても勉強だけはできる人たちの考えとは思えないのですが・・・
船や造船所の意見を聞くことも大切ですが、その前に
現場に行っている検査官の声に耳を傾けることをしてください
臨機応変な考えと先進的で次の時代を考えた方針をお願いしたいところです。
業種としてもあまり注目されていないこの内航海運の足をさらに引っ張って
どのようなメリットがありますか?
電気推進や省エネ・エコを推奨することもも大切ですが旧来のやり方を
時代に合わせ先を見て改善することも必要です
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いつもアドバイスありがとうございます。
私の提案ごときで何も変わることはないかもしれませんが
誰も得しない、駄作法なら改善すべきです。
どうせ変わらないからと何もやらないよりも、何かをやってはっきりさせた方が
ダメでも前には進みます。総連の存在意味とあるべき姿・海事行政のあり方など
わかるのではないでしょうか?
総連も、今の人たちではなくて、今までの組織のやり方のツケが
回ってきているのだと思います。
洗いざらい掘り起こされ組織解体まで進む前に改善すべきとこは
改善し・現代の内航海運にとって良き方向に進むよう期待したいものです
ある検査官は600×800角のベニヤ板を持って乾舷甲板を歩くそうです。
ある意味病気ですね。
だれにとって_? 家族のために 働く俺は 定年という切り株を守ってるだけで 海での生業しりませんけど 船員さんらの 労苦に なんらかの みかえりありますように。
ある造船所では乾舷甲板通路に無理矢理600mmスペースを
取るが故にウェーブフレームをカットしたとか聞きました。
強度計算もやり直しとかで船の構造を不安全にしておいて何の為の
「安全通路(笑)」ですかね?意味がよく分かりません。
最善である(?)はずの測度法に縛られたままの頭の硬い人達は
柔軟性を持って下さいよ…どうにかならんものか……でしょうな。
ここでは色々な方の良い意見が聞けて大変役に立ってます。
今後もこの件でコメントが増えると善処の道が開けるかもしれませんね。
おそらくそう言う方は、子供のころから
優等生で怒られたこともなく、大人の性教育ビデオも見たことのない真面目な人なんではないでしょうか?
42 様
変えていくことも大切です。
しかし少々じゃ変わらないのも前提として考えるべきです。
自分の道は自分で守るしかないのが現状です
プライムステージ 様
測度法における安全もそうですが
世の中・安全・安全と言いながら
安全の方向が間違っているような気がします。
何のための安全・誰のための安全
安全を担当する人の仕事をするための安全に
見えてしょうがないです
「通路幅に関してのみ」意見を述べます。
私は大柄なので静止状態なら600mmに収りますが、歩けば壁に当りながら
になるでしょう。
痩せれば…
痩せました。体重は最大時の七割程度減り標準に近くなりましたが
横幅は殆ど変っていません。骨格まで変りませんので…
横幅が増える程の肥満は「お前は関取か」という程の肥満で、デブの中のデブ。そんなに多い人種ではありません。
走るべきではありませんが、船舶の通路を走らなければならない時が偶に起ると思います。
あってはならないですが、沈没間近の時とか。
その時に、平時に気を付けないと通れない通路では非常時には命取りになると思います。
また、常に手ぶらとは限らないし、時には人を担がなければならない事も起ると思います。
船舶内である程度考えられる出来事に対処するには600mmは決して広くないと思います。
以上「通路幅に関してのみ」意見を述べました。
私もその筋の方かなと思ってしまうコメントで大変興味深く読ませていただきました(笑)
言っていることは、御尤もで特に反論もありませんが・・・
私及び、この意見に賛同してくれた方々が言いたいのは、マーケット要求と法律に無理が生じ経済活動の妨げになっているので
今一度、考えるべき時期ではないかと言うことです。
私は、沈没経験はないですが、いざとなれば
狭かろうが人間通れるなら必死で脱出しますよ。
けが人いて人を担がなければならない状況でも力の限り引っ張り出して脱出しますよ。
それが非常時です
それぞれの立場でいろいろ意見があると思います。昔からの慣習・なぁなぁでやってきたこと・・・?マークを常に感じている業界の若手はたくさんいます。
この業界が不況に耐えうるべく前進できるよう業界で頑張っていきたいものです
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