松星丸【Syousei Maru】 松田海運 三星海運 499GT 1830DW
11月下旬竣工予定 松浦造船所 赤阪鐵工所 AX33 2000ps
全長 73.00m
Lpp 68.00m
型幅 12.00m
型深 7.35m

〔 型ブリッジ帽子付き
センター窓は220cm・熱線入りダブルスライドワイパー

両サイドもスライドワイパー

帽子付きのエアロタイプ

Sバンド空中線 やぐら付き
コンパスデッキギリギリ

ファンネルは三星海運株式会社【MITSUBOSHI KAIUN】

排気管ステンレス仕様

前船の立派なマストからは、スリムになった起倒式マスト
オーナーさん曰く、巨大すぎてペン塗りなど大変だったので普通タイプにしたと

コンパスデッキへのアプローチ階段

トモのブルワークは、セミブルワークのハンドレール仕様
ロープとフェアリーダーの角度を考えてのことだそうです

スプリングローラーは、ユニバーサルローラー

ハッチはエルマン・コンベックスタイプ
ローラーはステンレス仕様

当たり面もステンレスダブリング

ハンドレール支柱は一段上げた台座に溶接
ハンドレールの根元は、デッキ直溶接だと手入れがしにくいですからね

オモテ、スプリングローラー

ボースンストア入口

入口は、防波風雨対策の囲い
これならば、水密ドアの劣化もほとんどないでしょうね

ウインドラス

フォアマストは、ガッチリボースンストアへ固定

泥受けは後から溶接

ロープドラムは、防錆び仕様の内側グラスファイバー巻き(ヤナセ鉄工)

温水高圧洗浄機 岡常歯車製作所 MR-50(10Mpa 900L/h 200V 3.7kw)

ホールド内は、ほぼ完成

電動カーテン・ダンネージ用引き揚げウインチ

スラスター室 停泊用パッケージ型発電機 60KVA

乾舷甲板通路 天井低部には、パトランプ
陸上の安全担当が見たら喜びそうな設備です

エンジン場前から

エンジンは軽量コンパクトで評価の高い赤阪鐵工所 AX33 2000ps
データー管理システム アカサカ巡之助搭載


機関制御室
スペース最大利用のためエンジン場からのホールドへのアプローチは制御室を通ります

デッキからは水密ハッチから直接アプローチの三方構造
右の出入口は制御室方面

荷役作業員もこれなら便利ですね

船尾

前船の松星丸(まだ現役)

今回、船主さんである松田海運 松田専務のご厚意で松浦造船所の進水式に招待されました。
松田専務の船へのこだわりは、松田専務自身も船長としてこの松星丸に乗り込むため
いろんな船を研究されこだわりの船造りになっています。
外観だけでなく、鋼材船としての使い勝手や省エネをテーマに時代にマッチした船造りを心がけ
昭和63年・平成7年・そして今回の松星丸と松浦造船にて3隻目の新造なので
志操堅固な松浦造船所と相思相愛のもと松田専務の熱意とアイデアを多分に取り入れ
気合の入った二人三脚での船造りになっています。
「熱意が自身を成長させ・人を動かす」
周りを見れば、造船所においてもも船主においても、もちろんオペレーター・荷主においても
大変厳しい状況です。
披露宴中の挨拶に出てきた『リーマンショックを発端とする世界同時不況』・・・
昨年来からの進水式をはじめとする式典でのあいさつでは、流行語大賞ではないでしょうか。
いっそのこと「リーマンチャンスによる絶好のチャンス」と言い換えてはいかがでしょうか?
2000年あたりの鉄鋼不況に始まる海運不況
当時は、船員法改正前で苦しい船主さんは499GT3人乗船199GT2人乗船などの船も多く見られました。
しかし、その辺りに建造できた船主さんは、現在この苦しい中でも勝ち組と言われる人たちです。
結局過ぎてみれば、その辺りがチャンスだったのです。
ものごとは、考え方によってずいぶん違ってきます。
コップに残った水を「もう半分しかない」と考えるのか「まだ半分あると」考えるのか・・・
本船の船長は、電気ポット[容量3ℓ]の水量が少し減っても(0.5㍑くらい)
イライラしながら・・・また減っとると継ぎ足します
そしてとうとう、イライラが頂点に達したのか
4㍑の電気ポットを買ってきました・・・
当然のことながら4リットルになってもイライラしながら毎日継ぎ足しています・・・
私は、これを満タン不安症候群と呼んでいます(笑)
この不況をどうとらえるかで今後が決まってくると思います。
たとえば、スポーツにおいてベストコンディションと言うのがあります。
これは誰もが望む状態であり誰もが最高のパフォーマンスを出せるチャンスです。
しかし、結果はおそらく実力通りの実力があるもの順に順位が付きます
逆に向かい風や雨のバッドコンディションの時はどうでしょう?
これは実力通りにはいかない勝負の面白さがあります。
もちろん一流と言われる人たちはこのバッドコンディションでも実力は発揮するのですが・・・
まさに今が、バッドコンディションとするならば、チャンスのある企業もあるのではないでしょうか?
このバッドコンディションの経済状況で自他共に認める一流の荷主・オペレーターは何社ですかね?
他社が係船しているからうちも係船対応。他社が用船ダウンしているからうちもダウン。
これではオピニオンリーダー・業界の牽引役不在になります
『努力は人を裏切らない』
努力してこの不況を乗り越えれるなら苦労せんわと言う人もいるかもしれません。
努力もしないで文句だけ言っていても前にも進まないし取り残されるだけです
人より勝ち残ろう・生き残ろうとするなら人より上の桁違いの努力が必要です。
当然のことながら、いろいろな立場の人で目標レベルや方向も違いますが
しっかりとした目標設定とモチベーション。結果の伴う努力が必要だと思います。
今年に入り、流行になった『THE・係船』
ようやく係船解除で全体的には動きだした感はありますが
係船復帰後のエンジントラブルなどよく聞かれます。
係船や運賃低下・用船料ダウンなど苦しい背景は別として
その後ろ向きな策に業界全体として長期的視点を持ち
今を踏ん張る痛み分けでなければならないと思うのです。
「海運・造船での業界的共存共栄」
あの時我慢して良かったと思える時が来るように・・・
あの時の努力が報われる日が来るように・・・
勇往邁進頑張っていきましょう!
~余談~
私は当日の朝、にっぽん丸で木江天満港に途中下船し

松浦造船に向いました


進水式・披露宴終了後・松星丸の見学を終え竹原経由で博多に乗船のため向かう
途中にあるオーナーさんから連絡があり

最初は、「駅まで送ってあげるよ」との話から・・・
翌日の午前中に博多で乗船すれば良いことを知っていたオーナーさんは
「晩御飯食べて行けば?」になり・・・
急な訪問にもかかわらず・ご馳走をいただき
まだ現役の先代の昔話を聞きながら当然のことながら
が進み・・・
最後は、布団まで用意してくださり大変温かいおもてなしを受けました。
翌朝、子供さんたちが起きてくる前に朝食をいただき早朝の新幹線で博多に移動して乗船
進水式のお土産


ちょうど目覚まし時計を買おうか考えてたところで非常にラッキーでした(笑)

松星丸竣工までの建造状況は海事教育・造船教育の視点からも
教育的評価の高い松浦造船日記
こちらをクリック→品質重視・堅固な船造りの松浦造船所
11月下旬竣工予定 松浦造船所 赤阪鐵工所 AX33 2000ps
全長 73.00m
Lpp 68.00m
型幅 12.00m
型深 7.35m

〔 型ブリッジ帽子付き
センター窓は220cm・熱線入りダブルスライドワイパー

両サイドもスライドワイパー

帽子付きのエアロタイプ

Sバンド空中線 やぐら付き
コンパスデッキギリギリ

ファンネルは三星海運株式会社【MITSUBOSHI KAIUN】

排気管ステンレス仕様

前船の立派なマストからは、スリムになった起倒式マスト
オーナーさん曰く、巨大すぎてペン塗りなど大変だったので普通タイプにしたと

コンパスデッキへのアプローチ階段

トモのブルワークは、セミブルワークのハンドレール仕様
ロープとフェアリーダーの角度を考えてのことだそうです

スプリングローラーは、ユニバーサルローラー

ハッチはエルマン・コンベックスタイプ
ローラーはステンレス仕様

当たり面もステンレスダブリング

ハンドレール支柱は一段上げた台座に溶接
ハンドレールの根元は、デッキ直溶接だと手入れがしにくいですからね

オモテ、スプリングローラー

ボースンストア入口

入口は、防波風雨対策の囲い
これならば、水密ドアの劣化もほとんどないでしょうね

ウインドラス

フォアマストは、ガッチリボースンストアへ固定

泥受けは後から溶接

ロープドラムは、防錆び仕様の内側グラスファイバー巻き(ヤナセ鉄工)

温水高圧洗浄機 岡常歯車製作所 MR-50(10Mpa 900L/h 200V 3.7kw)

ホールド内は、ほぼ完成

電動カーテン・ダンネージ用引き揚げウインチ

スラスター室 停泊用パッケージ型発電機 60KVA

乾舷甲板通路 天井低部には、パトランプ
陸上の安全担当が見たら喜びそうな設備です

エンジン場前から

エンジンは軽量コンパクトで評価の高い赤阪鐵工所 AX33 2000ps
データー管理システム アカサカ巡之助搭載


機関制御室
スペース最大利用のためエンジン場からのホールドへのアプローチは制御室を通ります

デッキからは水密ハッチから直接アプローチの三方構造
右の出入口は制御室方面

荷役作業員もこれなら便利ですね

船尾

前船の松星丸(まだ現役)

今回、船主さんである松田海運 松田専務のご厚意で松浦造船所の進水式に招待されました。
松田専務の船へのこだわりは、松田専務自身も船長としてこの松星丸に乗り込むため
いろんな船を研究されこだわりの船造りになっています。
外観だけでなく、鋼材船としての使い勝手や省エネをテーマに時代にマッチした船造りを心がけ
昭和63年・平成7年・そして今回の松星丸と松浦造船にて3隻目の新造なので
志操堅固な松浦造船所と相思相愛のもと松田専務の熱意とアイデアを多分に取り入れ
気合の入った二人三脚での船造りになっています。
「熱意が自身を成長させ・人を動かす」
周りを見れば、造船所においてもも船主においても、もちろんオペレーター・荷主においても
大変厳しい状況です。
披露宴中の挨拶に出てきた『リーマンショックを発端とする世界同時不況』・・・
昨年来からの進水式をはじめとする式典でのあいさつでは、流行語大賞ではないでしょうか。
いっそのこと「リーマンチャンスによる絶好のチャンス」と言い換えてはいかがでしょうか?
2000年あたりの鉄鋼不況に始まる海運不況
当時は、船員法改正前で苦しい船主さんは499GT3人乗船199GT2人乗船などの船も多く見られました。
しかし、その辺りに建造できた船主さんは、現在この苦しい中でも勝ち組と言われる人たちです。
結局過ぎてみれば、その辺りがチャンスだったのです。
ものごとは、考え方によってずいぶん違ってきます。
コップに残った水を「もう半分しかない」と考えるのか「まだ半分あると」考えるのか・・・
本船の船長は、電気ポット[容量3ℓ]の水量が少し減っても(0.5㍑くらい)
イライラしながら・・・また減っとると継ぎ足します
そしてとうとう、イライラが頂点に達したのか
4㍑の電気ポットを買ってきました・・・
当然のことながら4リットルになってもイライラしながら毎日継ぎ足しています・・・
私は、これを満タン不安症候群と呼んでいます(笑)
この不況をどうとらえるかで今後が決まってくると思います。
たとえば、スポーツにおいてベストコンディションと言うのがあります。
これは誰もが望む状態であり誰もが最高のパフォーマンスを出せるチャンスです。
しかし、結果はおそらく実力通りの実力があるもの順に順位が付きます
逆に向かい風や雨のバッドコンディションの時はどうでしょう?
これは実力通りにはいかない勝負の面白さがあります。
もちろん一流と言われる人たちはこのバッドコンディションでも実力は発揮するのですが・・・
まさに今が、バッドコンディションとするならば、チャンスのある企業もあるのではないでしょうか?
このバッドコンディションの経済状況で自他共に認める一流の荷主・オペレーターは何社ですかね?
他社が係船しているからうちも係船対応。他社が用船ダウンしているからうちもダウン。
これではオピニオンリーダー・業界の牽引役不在になります
『努力は人を裏切らない』
努力してこの不況を乗り越えれるなら苦労せんわと言う人もいるかもしれません。
努力もしないで文句だけ言っていても前にも進まないし取り残されるだけです
人より勝ち残ろう・生き残ろうとするなら人より上の桁違いの努力が必要です。
当然のことながら、いろいろな立場の人で目標レベルや方向も違いますが
しっかりとした目標設定とモチベーション。結果の伴う努力が必要だと思います。
今年に入り、流行になった『THE・係船』
ようやく係船解除で全体的には動きだした感はありますが
係船復帰後のエンジントラブルなどよく聞かれます。
係船や運賃低下・用船料ダウンなど苦しい背景は別として
その後ろ向きな策に業界全体として長期的視点を持ち
今を踏ん張る痛み分けでなければならないと思うのです。
「海運・造船での業界的共存共栄」
あの時我慢して良かったと思える時が来るように・・・
あの時の努力が報われる日が来るように・・・
勇往邁進頑張っていきましょう!
~余談~
私は当日の朝、にっぽん丸で木江天満港に途中下船し

松浦造船に向いました


進水式・披露宴終了後・松星丸の見学を終え竹原経由で博多に乗船のため向かう
途中にあるオーナーさんから連絡があり

最初は、「駅まで送ってあげるよ」との話から・・・
翌日の午前中に博多で乗船すれば良いことを知っていたオーナーさんは
「晩御飯食べて行けば?」になり・・・
急な訪問にもかかわらず・ご馳走をいただき
まだ現役の先代の昔話を聞きながら当然のことながら

最後は、布団まで用意してくださり大変温かいおもてなしを受けました。
翌朝、子供さんたちが起きてくる前に朝食をいただき早朝の新幹線で博多に移動して乗船
進水式のお土産


ちょうど目覚まし時計を買おうか考えてたところで非常にラッキーでした(笑)

松星丸竣工までの建造状況は海事教育・造船教育の視点からも
教育的評価の高い松浦造船日記
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