2011.10.07 カテゴリ: 内航〔電気推進〕
スターリングエンジン搭載 電気推進船 鶴洋丸
太平洋セメントの電気推進シリーズ船の鶴洋丸に排熱回収システム(スターリングエンジン)を搭載し実運航が開始されます
300℃程度の排ガスを熱源として、3kW程度の発電が可能
船内電源(100V系統)の約10%の省エネが可能

電気推進セメントタンカー 鶴洋丸【Kakuyou Maru】佐伯汽船 JRTT 東海運 749GT 2205DW
LOA 76.2m B 14.6m D 4.67m
2010.7 渡辺造船所 大洋電機 全閉水冷三相誘導電動機 900KW×2(出力1800KW)
発電機 ヤンマー 6N21AL-SV 860KW×3
ラインシャフト二重反転プロペラ
最高速力 14.392kn
航海速力 12.5kn
2層甲板にすることにより749GTで2000DW積みを実現

昨日、共栄船渠でドック出し前の鶴洋丸を見学させて頂きました。

こちらが、その排熱回収システム(スターリングエンジン)
この排熱回収システムは、(株)eスターがJRTTの高度船舶技術実用化事業の助成を受け、海上技術安全研究所と共同開発
摂氏300度程度の排気ガスから3kW程度の発電が可能

以前に東海運所有のパシフィックシーガルで行われた補機の排熱利用による実証実験が
400℃の排気ガスで1.3kWの発電出力だったことを考えれば、かなりの技術革新になっているのではないでしょうか?

鶴洋丸は、スーパーエコシップであり荷役・航海トータルで見れば
従来のディーゼル仕様に比べ大幅な省エネ船になっています。
さらに言えば、ジェネックの海光丸と全く同一のシリーズ船にする事により、
リスクとコストを削減できています

発電機 ヤンマー 6N21AL-SV 860KW×3


大洋電機 全閉水冷三相誘導電動機 900KW×2(出力1800KW)

ラインシャフト二重反転


インバータはパッケージクーラーにより強制冷却

発電量 3KWと発電量としては、まだまだ、小さな一歩かもしれませんが、
こう言った取り組みは、やがて大きな花が咲く、大きな一歩だと思います。
【姉妹船】
シリーズ一番船
海光丸【海光丸】 ジェネック JRTT アジアパシフィックマリン 748GT 2205DW
2010.4 渡辺造船所本社 ヤンマー 6N21AL-SV×3 3591ps
ラインシャフト二重反転 推進用モータ900kW×2基 速力 12.5ノット

今回の排熱回収システム(スターリングエンジン)搭載工事は、
佐伯にある共栄船渠で搭載工事及びドックが行われました。

共栄船渠は、フローティングドックを備えた修繕ドックです。
特に、塗装に関しては下地の処理から仕上げまで厳しい監督さんからも高い評価があり
私の知っている監督さんからも共栄は、丁寧で良いよと伺っております

事務所も新設されておりました

共栄船渠の見学は立眞丸のファイナルドックに続いて二回目

マングローブの植林など地球環境にも貢献している共栄船渠

大きな地図で見る
300℃程度の排ガスを熱源として、3kW程度の発電が可能
船内電源(100V系統)の約10%の省エネが可能

電気推進セメントタンカー 鶴洋丸【Kakuyou Maru】佐伯汽船 JRTT 東海運 749GT 2205DW
LOA 76.2m B 14.6m D 4.67m
2010.7 渡辺造船所 大洋電機 全閉水冷三相誘導電動機 900KW×2(出力1800KW)
発電機 ヤンマー 6N21AL-SV 860KW×3
ラインシャフト二重反転プロペラ
最高速力 14.392kn
航海速力 12.5kn
2層甲板にすることにより749GTで2000DW積みを実現

昨日、共栄船渠でドック出し前の鶴洋丸を見学させて頂きました。

こちらが、その排熱回収システム(スターリングエンジン)
この排熱回収システムは、(株)eスターがJRTTの高度船舶技術実用化事業の助成を受け、海上技術安全研究所と共同開発
摂氏300度程度の排気ガスから3kW程度の発電が可能

以前に東海運所有のパシフィックシーガルで行われた補機の排熱利用による実証実験が
400℃の排気ガスで1.3kWの発電出力だったことを考えれば、かなりの技術革新になっているのではないでしょうか?

鶴洋丸は、スーパーエコシップであり荷役・航海トータルで見れば
従来のディーゼル仕様に比べ大幅な省エネ船になっています。
さらに言えば、ジェネックの海光丸と全く同一のシリーズ船にする事により、
リスクとコストを削減できています

発電機 ヤンマー 6N21AL-SV 860KW×3


大洋電機 全閉水冷三相誘導電動機 900KW×2(出力1800KW)

ラインシャフト二重反転


インバータはパッケージクーラーにより強制冷却

発電量 3KWと発電量としては、まだまだ、小さな一歩かもしれませんが、
こう言った取り組みは、やがて大きな花が咲く、大きな一歩だと思います。
【姉妹船】
シリーズ一番船
海光丸【海光丸】 ジェネック JRTT アジアパシフィックマリン 748GT 2205DW
2010.4 渡辺造船所本社 ヤンマー 6N21AL-SV×3 3591ps
ラインシャフト二重反転 推進用モータ900kW×2基 速力 12.5ノット

今回の排熱回収システム(スターリングエンジン)搭載工事は、
佐伯にある共栄船渠で搭載工事及びドックが行われました。

共栄船渠は、フローティングドックを備えた修繕ドックです。
特に、塗装に関しては下地の処理から仕上げまで厳しい監督さんからも高い評価があり
私の知っている監督さんからも共栄は、丁寧で良いよと伺っております

事務所も新設されておりました

共栄船渠の見学は立眞丸のファイナルドックに続いて二回目

マングローブの植林など地球環境にも貢献している共栄船渠

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![]() Bohm(ベーム社)製 スターリングエンジン模型 BHB-28 |
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