2015.03.23 カテゴリ: 航海中
新造から17年間無事故船 明運のラストラン
昨日、呼子にて明運のラストランとスライドでした

この船とは、同郷と言うだけでなく、17年前この船の進水式に参加し、14年前この船の専務と一緒に尾道海技学院に通い、
小学・中学と駅伝大会でも一緒の区間を走った仲ですが、全く歯が立たない存在でした。
素質は一流でも、やる気が三流なので大成はしませんでしたが、本気になっていれば、一流の成績を残してたことでしょう
手先の器用さでは、皆さんもご存知の通り天下一品
年間平均250航海をこなし(中距離小型カーゴでは異例クラス)年間航海距離地球2周。
竣工から17年間無事故だったのは、表彰ものではないでしょうか?
そこは、私が言わなくとも、オペレーター様 荷主様が最後の最終航海を出迎え、金一封と感謝状を手渡し、最後の燃料サウンディング立ち会いをしていることでしょう・・・
もし、何も評価がなければ、それもまた、表彰モノです

陸上感覚で言えば7割くらいの人が車でちょっと擦った、ちょこっと当てたくらいは、経験あると思いますが、船でそれをやると
「はい。入港禁止!! 損害賠償!!船、ホールドね!」
でも、荷役会社・荷主様が船を傷付けても「へへへ、ゴメンネ(笑)」で済みますが・・・
それに、船が文句つけると「あーあぁ船が文句言ってるぅ~。はい、入港禁止!!船ホールド!!」
荷主・バースの不手際(油漏れ・コンタミ・ネズミが落ちてきた)でも、荷主様・桟橋職員が「オレ知らね。船からじゃね?」って言えば絶対の世界が内航海運
もちろん、事故を起こさない事は、輸送業従事者としての責務ですが、飛行機や鉄道のように膨大な費用を投じて安全対策をする業界もあれば、求める安全対策は最大限、かける費用は最小限(省エネ用船料)の内航海運で竣工から1オーナで17年無事故だったのは、評価すべきではないでしょうか
私は、事故を起こさない事は責務だと思いますが、業界にありがちな無意味な安全対策(安全対策に安全対策を積み上げた不安全対策)と無意味なチェックリスト(荷主様・安全担当者だけが納得する)は改善すべきではないかと思います
本来安全とは、人とその共同体への損傷、ならびに人、組織、公共の所有物に損害がないと客観的に判断されることであります
内航海運で言うと、乗組員の人命と貨物・船体・環境に損害がないようにすることだと思います。
現在の安全対策の最後は船内エロ本禁止、エロビデオ禁止くらいの間違った方向(それくらいしか対策がない)に向かっていることを気づくべきです。
また、ヒヤリハットとドンくさいゼットを分けて考えるべきです。一人のドンくさい事例を、全船に当てはめ対策させるのには、無理があります。
もちろん、皆さんにも当てはまるヒヤリハット事例は、たくさんあります。
選択と集中、一度ガラガラポンして無意味な安全対策から船員を開放してあげてください。
それが、事故を減らす一番の安全対策です
そう言った内航業界の中で、17年間無事故を当たり前に、こなしてきた明運に敬意を評したいと思います
17年間ご苦労様でした

この船とは、同郷と言うだけでなく、17年前この船の進水式に参加し、14年前この船の専務と一緒に尾道海技学院に通い、
小学・中学と駅伝大会でも一緒の区間を走った仲ですが、全く歯が立たない存在でした。
素質は一流でも、やる気が三流なので大成はしませんでしたが、本気になっていれば、一流の成績を残してたことでしょう
手先の器用さでは、皆さんもご存知の通り天下一品

年間平均250航海をこなし(中距離小型カーゴでは異例クラス)年間航海距離地球2周。
竣工から17年間無事故だったのは、表彰ものではないでしょうか?
そこは、私が言わなくとも、オペレーター様 荷主様が最後の最終航海を出迎え、金一封と感謝状を手渡し、最後の燃料サウンディング立ち会いをしていることでしょう・・・
もし、何も評価がなければ、それもまた、表彰モノです

陸上感覚で言えば7割くらいの人が車でちょっと擦った、ちょこっと当てたくらいは、経験あると思いますが、船でそれをやると
「はい。入港禁止!! 損害賠償!!船、ホールドね!」
でも、荷役会社・荷主様が船を傷付けても「へへへ、ゴメンネ(笑)」で済みますが・・・
それに、船が文句つけると「あーあぁ船が文句言ってるぅ~。はい、入港禁止!!船ホールド!!」
荷主・バースの不手際(油漏れ・コンタミ・ネズミが落ちてきた)でも、荷主様・桟橋職員が「オレ知らね。船からじゃね?」って言えば絶対の世界が内航海運
もちろん、事故を起こさない事は、輸送業従事者としての責務ですが、飛行機や鉄道のように膨大な費用を投じて安全対策をする業界もあれば、求める安全対策は最大限、かける費用は最小限(省エネ用船料)の内航海運で竣工から1オーナで17年無事故だったのは、評価すべきではないでしょうか
私は、事故を起こさない事は責務だと思いますが、業界にありがちな無意味な安全対策(安全対策に安全対策を積み上げた不安全対策)と無意味なチェックリスト(荷主様・安全担当者だけが納得する)は改善すべきではないかと思います
本来安全とは、人とその共同体への損傷、ならびに人、組織、公共の所有物に損害がないと客観的に判断されることであります
内航海運で言うと、乗組員の人命と貨物・船体・環境に損害がないようにすることだと思います。
現在の安全対策の最後は船内エロ本禁止、エロビデオ禁止くらいの間違った方向(それくらいしか対策がない)に向かっていることを気づくべきです。
また、ヒヤリハットとドンくさいゼットを分けて考えるべきです。一人のドンくさい事例を、全船に当てはめ対策させるのには、無理があります。
もちろん、皆さんにも当てはまるヒヤリハット事例は、たくさんあります。
選択と集中、一度ガラガラポンして無意味な安全対策から船員を開放してあげてください。
それが、事故を減らす一番の安全対策です
そう言った内航業界の中で、17年間無事故を当たり前に、こなしてきた明運に敬意を評したいと思います
17年間ご苦労様でした
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本当にすごいことですよね!
造船所なんて、だいたい平均すると2~3年に一人以上は死亡災害です。
>無意味な安全対策から船員を開放してあげてください
>安全対策(安全対策に安全対策を積み上げた不安全対策)
>と無意味なチェックリスト(荷主様・安全担当者だけが納得する)
この言葉はとっても重いです。
いざ事故が起これば、その対策は「マニュアル」と「チェックリスト」に
行きがちです。というか、それしか「形」になる対策はありません。
各造船所の現役現場担当者様は、日々の安全チェックリストに追われてる
ことでしょう。私もかつては追われてました。
内向海運な方も追われていることは知りませんでした。
人手不足から、経験不足な若手が多くなり、事故・不手際は増えます。
その対策には、事前の確認=チェックリストの消し込みが有効です。
しかし同時に、チェックリストに追われて忙しくなり周りが見えなく
なってミスが多くなるのも事実です。
事務室に籠って現場に出れなくなり、さらなる悪循環を招きます。
>選択と集中、一度ガラガラポンして無意味な安全対策から船員を開放して
>あげてください。
本当にこの通りだと思います。
増え続けるチェックリストは、その分だけコストがかかることを全員が
認識すべきです。
なんとなく、「チェックリストの工数はタダ」みたいな空気がありますよね。
「安全はタダではない」と偉い人が言いながら、矛盾しているように感じます。
現場から感じるリアルな意見をいつも興味深く拝見させてもらってます。
これからも頑張ってください。
蟻の子一匹も通さないくらいのがんじがらめの安全基準の荷主様でさえ、ドッカンとやってみたり、流出事故を起こしたりしているものです。
今の安全基準を完全に遂行するには、船を走らせない、荷役をしない、仕事をしないだと思います。
そんな元も子もない事言ってもしょうがないですが、現状の間違った方向を是正しながら、あるべき姿になっていけば良いのではないかと思います。
一番簡単なのは、安全担当者と荷主様が船に乗って見ることです。そうすれば、こんな安全基準意味ないじゃないかと思う事は多々あると思います。
内航船大好き 様
ある程度の安全マニュアルは、必要だと思いますが、命や環境を守るための安全から安全担当者の立場を守る為の安全になってきているような気がします。事故が起こってからでは遅いと禁止事項を増やすのは、簡単ですがどんくさいZによる事故例は、もう少し精査する必要があると思います
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