2017.12.01 カテゴリ: 進水式
祝 進水 499GT型コンテナ船 たちばな
井本商運株式会社(本社:神戸市)は、11月28日に499G/T型コンテナ専用船「たちばな」1,360D/W、137TEU積(船主:井本船舶株式会社)の進水式を大分県の三浦造船所にて行い、弊社社長夫人の支綱切断により、力強く進水しました。

当社は、2004年からコスト削減を目指し大型化の道を歩んで参りました。しかし、貨物や航路の特性を考慮した結果、これからも499G/T型船のニーズがあると判断し、今年3月に「ときわ(118TEU積み)」、4月に「たからづか(121TEU積み)」と相次いで499G/T型船を就航させてまいりました。
本船は2015年12月に座礁全損した499G/T型船「つるみ」の後継船として建造されました。
上記2船に続く本年度3隻目の最新型499G/T型船となります。
本船は、顧客の多様なニーズに対応するために、「たからづか」「ときわ」を上回る137TEU積とし、冷凍コンテナを最大40本積載可能としました。また、火薬類、低引火性液体などの危険品コンテナを艙内及びデッキ上に20フィートコンテナで30本搭載可能とするなど、最新の技術及び設備を備えております。
本船は、来年1月末頃に引き渡しを受け、瀬戸内・九州航路に就航する予定です。
当社は今後も、国際フィーダー貨物と国内貨物(動脈・静脈)のモーダルシフトによる海上コンテナ輸送の拡大を目指し、国際コンテナ戦略港湾及び我が国流通のさらなる省エネ化、低コスト化、多ルート化に寄与していく所存であります。

たちばな【Tachibana】 井本船舶 井本商運 499GT 1360DW 137TEU
三浦造船所 阪神内燃機工業 LA32G 2000ps 航海速力 13.2ノット
LOA 81.00m B 13.20m D 6.60m
ホールドサイズ 38.40m×10.40m×5.35m
かもめプロペラ SGプロペラ
かもめプロペラ スラスター 4.7t
電子海図表示装置 アルファマップ
ライブカメラ Aiship プラス
タッチパネル式バラストコントロール 宇津木計器
電子傾斜計 宇津木計器
船内WIFI
海水冷却ポンプインバーター方式
◆本船 たちばな 特徴◆
1) 航海支援
・高出力のバウスラスターとフラップラダーの採用により、離着岸性能を強化した。
・GPS、AISと連動した電子海図システムを搭載した。
自船及び周囲船舶の位置情報、船舶情報を電子海図上に表示可能とした。
また操舵室だけでなく、全船員室及びサロンに専用モニターを設置し電子海図を表示可能とした。
・船橋前面は大型窓を採用することで窓フレームを減らし視界環境を向上させた。
また防汚撥水コーティング(B-SAFE)を施工しクリアな視界を確保した。
・船首マストにパノラマカメラを設置し、船橋のモニターで船首の係船作業状況を確認可能とした。
(積荷や波除けがある為、通常は船橋から目視確認できない。)
・警報機能付き風向風速計を採用し、指示器及び警報装置を船長室、一航士室、食堂に配置した。
・船橋に航海監視カメラを搭載し、インターネット回線を介して陸上から海象状況や荷役状況を確認可能とした。
また本船内の船室やサロンでも同じ映像を確認可能とした。
2) 機関支援
・主機関は阪神内燃機工業の超PPシステムを採用し、C重油での機関発停を可能とした。
・主機関冷却水の廃熱を利用し、C重油タンク、廃油タンク等の加熱、及び給湯加熱できるシステムとした。
・主機において様々な燃料油の使用を想定し、燃料油加熱機は粘度コントローラー式を採用した。
3) 荷役支援
・積付計算システムを搭載することにより、コンテナの積載状態及び復原性を迅速、正確に確認可能とした。
また、各種の情報は本船と陸上間のデータ通信により相互確認を行うことができる。
・バラスト水遠隔制御装置は据置型を船橋に配置するのに加え、タブレット型を導入し、場所を選ばずバラスト水の注排水操作が可能となった。
・甲板室を5段構造とし、甲板上に一部9'6"コンテナを3段積載した場合の視界を確保した。
・ハッチカバーは、フォールディングタイプ前後独立開閉式(4パネルx2sets)を採用した。
片方のハッチカバーにコンテナが積載された状態でも、反対側のハッチカバー開閉を可能とした。
・バラストタンクを細分化して載貨重量の最適化を図った。
・後部甲板上に20型コンテナを積載可能とした。
4) 冷凍コンテナ積載
・艙内に通風機及び通風ダクトを設置。十分な排熱対策を施し、冷凍コンテナ(40型)を満載積載可能とした。
また、艙内と甲板上を合わせて電源プラグを40個設置。
主発電機225kVA×2台を並列運転、停泊用発電機65kVA×1台を運転することで、 最大40本の冷凍コンテナ(40型)を積載可能な電力量を確保した。
5) 危険物コンテナ積載
・艙内に防爆型通風機、エダクター式ビルジ排出装置等を装備し、甲板上及び艙内の一部区域に火薬類、低引火性液体(24℃未満)を積載可能とした。
6) 省エネ効果
・主冷却海水ポンプの運転をインバーター制御することで消費電力を大幅に低減可能にした。
・航海灯及び、船内照明はLEDライトを採用し消費電力を低減した。・船尾軸受は低摩擦のFFベアリングを採用した。
7) 船内環境
・全室にLAN配線を行った。またWiFi環境を整備し船内各所において無線でのインターネット接続を可能にした。
・居住区に温水循環装置を採用し、常時温水利用を可能とすることにより船内生活の利便性を向上させた。
・居住区内の船室配置を改良することで乗船定員を「船員5名+その他乗船者2名=計7名」とし、臨時添乗者2名の乗船を可能とした。
8) その他
・乗下船時における安全性向上の為、幅広で両手摺付きの電動起倒式タラップを採用した。またターンテーブルで振り出し角度を調整可能とし、様々な岸壁条件での使用に対応させた。
井本商運株式会社
株式会社三浦造船所
阪神内燃機工業株式会社
株式会社宇津木計器
AISライブジャパン
株式会社ハブネス
かもめプロペラ株式会社
ご進水、誠におめでとうございました

当社は、2004年からコスト削減を目指し大型化の道を歩んで参りました。しかし、貨物や航路の特性を考慮した結果、これからも499G/T型船のニーズがあると判断し、今年3月に「ときわ(118TEU積み)」、4月に「たからづか(121TEU積み)」と相次いで499G/T型船を就航させてまいりました。
本船は2015年12月に座礁全損した499G/T型船「つるみ」の後継船として建造されました。
上記2船に続く本年度3隻目の最新型499G/T型船となります。
本船は、顧客の多様なニーズに対応するために、「たからづか」「ときわ」を上回る137TEU積とし、冷凍コンテナを最大40本積載可能としました。また、火薬類、低引火性液体などの危険品コンテナを艙内及びデッキ上に20フィートコンテナで30本搭載可能とするなど、最新の技術及び設備を備えております。
本船は、来年1月末頃に引き渡しを受け、瀬戸内・九州航路に就航する予定です。
当社は今後も、国際フィーダー貨物と国内貨物(動脈・静脈)のモーダルシフトによる海上コンテナ輸送の拡大を目指し、国際コンテナ戦略港湾及び我が国流通のさらなる省エネ化、低コスト化、多ルート化に寄与していく所存であります。

たちばな【Tachibana】 井本船舶 井本商運 499GT 1360DW 137TEU
三浦造船所 阪神内燃機工業 LA32G 2000ps 航海速力 13.2ノット
LOA 81.00m B 13.20m D 6.60m
ホールドサイズ 38.40m×10.40m×5.35m
かもめプロペラ SGプロペラ
かもめプロペラ スラスター 4.7t
電子海図表示装置 アルファマップ
ライブカメラ Aiship プラス
タッチパネル式バラストコントロール 宇津木計器
電子傾斜計 宇津木計器
船内WIFI
海水冷却ポンプインバーター方式
◆本船 たちばな 特徴◆
1) 航海支援
・高出力のバウスラスターとフラップラダーの採用により、離着岸性能を強化した。
・GPS、AISと連動した電子海図システムを搭載した。
自船及び周囲船舶の位置情報、船舶情報を電子海図上に表示可能とした。
また操舵室だけでなく、全船員室及びサロンに専用モニターを設置し電子海図を表示可能とした。
・船橋前面は大型窓を採用することで窓フレームを減らし視界環境を向上させた。
また防汚撥水コーティング(B-SAFE)を施工しクリアな視界を確保した。
・船首マストにパノラマカメラを設置し、船橋のモニターで船首の係船作業状況を確認可能とした。
(積荷や波除けがある為、通常は船橋から目視確認できない。)
・警報機能付き風向風速計を採用し、指示器及び警報装置を船長室、一航士室、食堂に配置した。
・船橋に航海監視カメラを搭載し、インターネット回線を介して陸上から海象状況や荷役状況を確認可能とした。
また本船内の船室やサロンでも同じ映像を確認可能とした。
2) 機関支援
・主機関は阪神内燃機工業の超PPシステムを採用し、C重油での機関発停を可能とした。
・主機関冷却水の廃熱を利用し、C重油タンク、廃油タンク等の加熱、及び給湯加熱できるシステムとした。
・主機において様々な燃料油の使用を想定し、燃料油加熱機は粘度コントローラー式を採用した。
3) 荷役支援
・積付計算システムを搭載することにより、コンテナの積載状態及び復原性を迅速、正確に確認可能とした。
また、各種の情報は本船と陸上間のデータ通信により相互確認を行うことができる。
・バラスト水遠隔制御装置は据置型を船橋に配置するのに加え、タブレット型を導入し、場所を選ばずバラスト水の注排水操作が可能となった。
・甲板室を5段構造とし、甲板上に一部9'6"コンテナを3段積載した場合の視界を確保した。
・ハッチカバーは、フォールディングタイプ前後独立開閉式(4パネルx2sets)を採用した。
片方のハッチカバーにコンテナが積載された状態でも、反対側のハッチカバー開閉を可能とした。
・バラストタンクを細分化して載貨重量の最適化を図った。
・後部甲板上に20型コンテナを積載可能とした。
4) 冷凍コンテナ積載
・艙内に通風機及び通風ダクトを設置。十分な排熱対策を施し、冷凍コンテナ(40型)を満載積載可能とした。
また、艙内と甲板上を合わせて電源プラグを40個設置。
主発電機225kVA×2台を並列運転、停泊用発電機65kVA×1台を運転することで、 最大40本の冷凍コンテナ(40型)を積載可能な電力量を確保した。
5) 危険物コンテナ積載
・艙内に防爆型通風機、エダクター式ビルジ排出装置等を装備し、甲板上及び艙内の一部区域に火薬類、低引火性液体(24℃未満)を積載可能とした。
6) 省エネ効果
・主冷却海水ポンプの運転をインバーター制御することで消費電力を大幅に低減可能にした。
・航海灯及び、船内照明はLEDライトを採用し消費電力を低減した。・船尾軸受は低摩擦のFFベアリングを採用した。
7) 船内環境
・全室にLAN配線を行った。またWiFi環境を整備し船内各所において無線でのインターネット接続を可能にした。
・居住区に温水循環装置を採用し、常時温水利用を可能とすることにより船内生活の利便性を向上させた。
・居住区内の船室配置を改良することで乗船定員を「船員5名+その他乗船者2名=計7名」とし、臨時添乗者2名の乗船を可能とした。
8) その他
・乗下船時における安全性向上の為、幅広で両手摺付きの電動起倒式タラップを採用した。またターンテーブルで振り出し角度を調整可能とし、様々な岸壁条件での使用に対応させた。
井本商運株式会社
株式会社三浦造船所
阪神内燃機工業株式会社
株式会社宇津木計器
AISライブジャパン
株式会社ハブネス
かもめプロペラ株式会社
ご進水、誠におめでとうございました
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