2019.07.09 カテゴリ: 海運ニュース
SOx規制に適合した燃料油により船舶が問題なく運航(速報)
~規制適合油による実船トライアル第一弾を実施~
2020年より開始される硫黄分濃度規制(SOx規制)強化に先立ち、規制適合油を用いて実際に船舶を運航するトライアル事業を実施しています。
今般、第一弾としてトライアルを実施した内航船4隻について、船上での規制適合油への円滑な切替え作業を行い、問題なく正常な運航を行えたことを確認しました。
1.背景船舶の排出ガス中に含まれる硫黄酸化物(SOx)やSOxから生成される粒子状物質による人や環境への悪影響の防止のため、船舶燃料油の硫黄分濃度に係る規制(SOx規制)強化が2020年1月1日より全世界的に実施されます。
これに伴い世界の船舶は、本年末までに現状の高硫黄(硫黄分3.5%以下)燃料油から低硫黄(硫黄分0.5%以下)の規制適合油へ燃料を切替える必要があります。
一方、規制適合油は硫黄分の他、粘り気(動粘度)などの性状が従来のものと異なることが想定されることから、運航に支障をきたすことなく安全に対応できるよう、国土交通省では、燃料油に係る船舶の設備等の調査、燃料油の配管内移送・混合安定性※等の確認試験、これらをとりまとめた規制適合油の使用に関する手引書の作成等を行ってきました。
※混ぜたときに固形物が発生しないこと
2.実船トライアル事業の実施こうした中、今般、国土交通省では、関係業界が規制強化の準備に万全を期すことができるよう、今年秋頃からの本格的な供給開始に先立ち、実船の燃料を規制適合油へ切替えて運航するトライアル事業を実施しています(詳細は別紙1参照)。
3.トライアル運航第一弾の結果(速報)トライアルの第一弾として、6月27日(木)より約1週間、鋼材運搬船やセメント運搬船の計4隻において、規制適合油へ燃料を切替え、外洋・瀬戸内海を含む航路(下記参照)で運航を行いました。
その結果、いずれの船舶においても、問題が生じることなく燃料切替・運航を行うことができました。(各船舶の航路)
①東京湾~太平洋~阪神~瀬戸内
②東京湾~太平洋~阪神~九州東部
③東京湾~太平洋~阪神~九州北部
④東京湾~太平洋~伊勢湾~阪神~九州東部
なお、本トライアル事業で得られた知見(別紙2参照)等の詳細については、とりまとまり次第、今年3月に作成した「2020年SOx規制適合舶用燃料油使用手引書」の改訂に反映するなどにより、公表していくこととしています。


すごく遅い後出しジャンケン的な、安心感を与える内容になっていますが、船主が欲しいのは、ブレンド製法で精油されるJX-TGと精製で精油される他社との比較データ。先に行われたボンド油における散々たる実証結果。中速エンジンにおける実証結果。冬の北海道等、低温海域での動粘度状態。中長期のライナー等への影響。清浄器への影響。このあたりがクリアにならないと、船主としては、安心して使えません。
そして、国交省も働き方改革に力を入れ始めました。SOX規制を転機と捉え、人手不足&育成困難船が多い小型内航船499から749あたりのA重油化がベストだと思うのですが。
たしかにA/Cの価格差は、あります。それ以上に、人手不足、技量不足は、年々加速度を増しています。
A重油にする事で、機関部の技量不足は、多少なりと補え未経験者の機関部への窓口が広がります。
A重油にする事で、機関部の負担が減り、働き方改革へ邁進します。
A重油にする事で、エンジントラブルが減り、荷主へご迷惑をかける事も少なくなり、オペレーターの評価も上がります。
A重油にする事で、部品コストも下がり、清浄器やヒーターを使わなくてすみます。
ローサルC重油を使うと、もしかしたら日本の素晴らしい油メーカーの技術により、ハイサルC重油(現状のC重油)と何ら変わらない可能性もありますが、現状から良くなる事はありません。
中長期の影響(ライナーの以上摩耗など)は、いくらローサルCが原因だとしても、立証が難しいので船主負担になってしまします。
海上物流の使命は、静脈物流として、安全運航の上、船を止めない事だと思います。
原油から精製され、最後の搾りカスがC重油とアスファルトです。
C重油を精製されているメーカーと担当者へは、失礼な言い方になりますが、そのゴミみたいな搾りカスを一生懸命、年間3000時間から6000時間焚き続けているのが、一般的な内航船です。
そろそろ、エンジンにもう少し良い燃料を焚かせてあげてもいいんじゃないでしょうか?
2020年より開始される硫黄分濃度規制(SOx規制)強化に先立ち、規制適合油を用いて実際に船舶を運航するトライアル事業を実施しています。
今般、第一弾としてトライアルを実施した内航船4隻について、船上での規制適合油への円滑な切替え作業を行い、問題なく正常な運航を行えたことを確認しました。
1.背景船舶の排出ガス中に含まれる硫黄酸化物(SOx)やSOxから生成される粒子状物質による人や環境への悪影響の防止のため、船舶燃料油の硫黄分濃度に係る規制(SOx規制)強化が2020年1月1日より全世界的に実施されます。
これに伴い世界の船舶は、本年末までに現状の高硫黄(硫黄分3.5%以下)燃料油から低硫黄(硫黄分0.5%以下)の規制適合油へ燃料を切替える必要があります。
一方、規制適合油は硫黄分の他、粘り気(動粘度)などの性状が従来のものと異なることが想定されることから、運航に支障をきたすことなく安全に対応できるよう、国土交通省では、燃料油に係る船舶の設備等の調査、燃料油の配管内移送・混合安定性※等の確認試験、これらをとりまとめた規制適合油の使用に関する手引書の作成等を行ってきました。
※混ぜたときに固形物が発生しないこと
2.実船トライアル事業の実施こうした中、今般、国土交通省では、関係業界が規制強化の準備に万全を期すことができるよう、今年秋頃からの本格的な供給開始に先立ち、実船の燃料を規制適合油へ切替えて運航するトライアル事業を実施しています(詳細は別紙1参照)。
3.トライアル運航第一弾の結果(速報)トライアルの第一弾として、6月27日(木)より約1週間、鋼材運搬船やセメント運搬船の計4隻において、規制適合油へ燃料を切替え、外洋・瀬戸内海を含む航路(下記参照)で運航を行いました。
その結果、いずれの船舶においても、問題が生じることなく燃料切替・運航を行うことができました。(各船舶の航路)
①東京湾~太平洋~阪神~瀬戸内
②東京湾~太平洋~阪神~九州東部
③東京湾~太平洋~阪神~九州北部
④東京湾~太平洋~伊勢湾~阪神~九州東部
なお、本トライアル事業で得られた知見(別紙2参照)等の詳細については、とりまとまり次第、今年3月に作成した「2020年SOx規制適合舶用燃料油使用手引書」の改訂に反映するなどにより、公表していくこととしています。


すごく遅い後出しジャンケン的な、安心感を与える内容になっていますが、船主が欲しいのは、ブレンド製法で精油されるJX-TGと精製で精油される他社との比較データ。先に行われたボンド油における散々たる実証結果。中速エンジンにおける実証結果。冬の北海道等、低温海域での動粘度状態。中長期のライナー等への影響。清浄器への影響。このあたりがクリアにならないと、船主としては、安心して使えません。
そして、国交省も働き方改革に力を入れ始めました。SOX規制を転機と捉え、人手不足&育成困難船が多い小型内航船499から749あたりのA重油化がベストだと思うのですが。
たしかにA/Cの価格差は、あります。それ以上に、人手不足、技量不足は、年々加速度を増しています。
A重油にする事で、機関部の技量不足は、多少なりと補え未経験者の機関部への窓口が広がります。
A重油にする事で、機関部の負担が減り、働き方改革へ邁進します。
A重油にする事で、エンジントラブルが減り、荷主へご迷惑をかける事も少なくなり、オペレーターの評価も上がります。
A重油にする事で、部品コストも下がり、清浄器やヒーターを使わなくてすみます。
ローサルC重油を使うと、もしかしたら日本の素晴らしい油メーカーの技術により、ハイサルC重油(現状のC重油)と何ら変わらない可能性もありますが、現状から良くなる事はありません。
中長期の影響(ライナーの以上摩耗など)は、いくらローサルCが原因だとしても、立証が難しいので船主負担になってしまします。
海上物流の使命は、静脈物流として、安全運航の上、船を止めない事だと思います。
原油から精製され、最後の搾りカスがC重油とアスファルトです。
C重油を精製されているメーカーと担当者へは、失礼な言い方になりますが、そのゴミみたいな搾りカスを一生懸命、年間3000時間から6000時間焚き続けているのが、一般的な内航船です。
そろそろ、エンジンにもう少し良い燃料を焚かせてあげてもいいんじゃないでしょうか?
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