2019.07.15 カテゴリ: ドック
進宝丸 5年目定期検査【JG】 in 伯方造船 エンジン編
主機は、阪神内燃機工業 LA28G A重油専燃 1000ps 清浄器はアメロイド LOのみ
この上記キーワードだけで、機関士不足の、このご時世に機関部の問い合わせがチラホラあります

カーゴは、ハウス前にボルテッドハッチがあるので部品の搬入搬出が便利です。
これもドックに開けてもらうと費用が発生するので自分たちで入渠前に開放。

入渠前にやる事としては、バラストタンク検査がある場合。オールバラストで一度タンク内の空気をゼロにしてから入渠ドラフトに調整すると、酸欠リスクが減ります。
入渠前に室内とエンジン場養生も多くの船でやっている事だと思います。

この5年主機運転時間 18079時間(2019年6月30日) 主発補機 4735時間 停泊用発電機 23171時間
大きなトラブルと言えば、停泊補機が清水冷却なのにインペラが欠損していたり、冷却ポンプの軸芯が折損しなどのトラブルはありましたが、主機、主発ともに問題なく動いてくれました。
停泊補機の運転時間が多いのは、入港後すぐに停泊に切替え、荷役中も停泊補機でロープシフト、ハッチの開閉を行うようしているため、一番動いているエンジンになっています。
主発も航海中は、軸発の為、運転時間が少なくてすみます。7000時間ルールを利用して主発の検査免除をJGへお願いしましたが、次回中間の検査期間前半では、7000時間をオーバーしないものの、検査期限ではオーバーする可能性があるので免除不可となりました。
冷却ポンプの軸芯が折れた際に納期の関係で約1ヶ月主発を荷役と停泊に使った為、このまま通常モードで行けば、おそらく次の中間エンドでも7000時間をオーバーしないと思うのだが、そこは天下のJG様、融通は利きません。
無駄とは、言えませんがちょっと早い開放になりました

主機も手際よく、どんどん開放



逆転機も開放検査

インタークーラー

停泊補機も開放検査対象外ですが、運転時間が多いので検査毎に開放整備予定

現在、日本船舶管理者協会の次のテーマとして、エンジン機種別グループ化を目指しています。
内航海運事業者のグループ化は、以前から次の内航海運のあり方として議論されてきました。
実際に一部には成功事例があるものの、解散に至ったグループや機能、活動停止状態のグループなど
現実、厳しいものがあります。
しかしながら、主機の機種別なら緩やかなグループ化は、可能ではないかと考えます。
第一段階として、情報共有。これは今すぐにでもできます。今回、弊社が行った定期検査のエンジンドックオーダーなど
同機種船主に公開すれば、参考になると思いますし、たとえば、トラブル事例、修理事例を共有する事で自社のトラブル回避ができます。
第二段階として、部品、予備品の在庫情報共有。
大抵の部品は、メーカー、国内販売代理店をかき集めれば、急遽でも揃うと思います。ただ予備品、部品ネットワークを作っておけば、納期と言うタイムチャージを少なくできます。
そして最終段階として、部品の共同購入や相互融通。インタークーラー、過給器などのローテーション使用。
最終段階は、難しいかもしれませんが第一段階だけでも、メーカーに対して発言力を持ちます。
メーカー側も意見として聞かざるを得ないので、結果的に良い製品づくりにつながります。
また、業界の世代交代も始まり、知識と経験不足のまま監督や経営者側にならないといけない若手も増えてきました。
そう言った知識や経験を情報共有と言うカタチで補えば、行き過ぎたドックオーダーや無駄なドックオーダーを精査できるのではないでしょうか?
現場の意見、要望は聞いてあげる必要はありますが、標準偏差から逸脱した部分は、議論検討する必要があります。
ドックで行う事の基本は、ドックでしか出来ない事。そして船を止めなくて済む準備。
なんでもかんでもドックオーダーは、結局誰がやっても一緒と言う結果に返ってきます。
コスト削減は、給与原資。本船作業は、その人物の評価。
しかし、欲張ってなんでもかんでも本船作業としていると、時間オーバーだったり失敗につながります。
これは本船でやるけれども、これはドックにお願いすると言ったバランスが大切だと思います。
機種別グループ化に興味がある方は、ご連絡ください。
まずは、阪神 LA28機種(場合によったらLA26、LA28、LA30も含む)のオーナー、監督さんよろしくお願いします。
弊社のドックオーダー等は、どんどんグループへ公開していってます
また、他機種、他メーカーの希望ありましたら、日本船舶管理者協会が主となって取りまとめていきます。
エンジン機種別グループ化の問い合わせは、こちら→ エンジン機種別グループ化について
阪神内燃機工業株式会社
この上記キーワードだけで、機関士不足の、このご時世に機関部の問い合わせがチラホラあります

カーゴは、ハウス前にボルテッドハッチがあるので部品の搬入搬出が便利です。
これもドックに開けてもらうと費用が発生するので自分たちで入渠前に開放。

入渠前にやる事としては、バラストタンク検査がある場合。オールバラストで一度タンク内の空気をゼロにしてから入渠ドラフトに調整すると、酸欠リスクが減ります。
入渠前に室内とエンジン場養生も多くの船でやっている事だと思います。

この5年主機運転時間 18079時間(2019年6月30日) 主発補機 4735時間 停泊用発電機 23171時間
大きなトラブルと言えば、停泊補機が清水冷却なのにインペラが欠損していたり、冷却ポンプの軸芯が折損しなどのトラブルはありましたが、主機、主発ともに問題なく動いてくれました。
停泊補機の運転時間が多いのは、入港後すぐに停泊に切替え、荷役中も停泊補機でロープシフト、ハッチの開閉を行うようしているため、一番動いているエンジンになっています。
主発も航海中は、軸発の為、運転時間が少なくてすみます。7000時間ルールを利用して主発の検査免除をJGへお願いしましたが、次回中間の検査期間前半では、7000時間をオーバーしないものの、検査期限ではオーバーする可能性があるので免除不可となりました。
冷却ポンプの軸芯が折れた際に納期の関係で約1ヶ月主発を荷役と停泊に使った為、このまま通常モードで行けば、おそらく次の中間エンドでも7000時間をオーバーしないと思うのだが、そこは天下のJG様、融通は利きません。
無駄とは、言えませんがちょっと早い開放になりました

主機も手際よく、どんどん開放



逆転機も開放検査

インタークーラー

停泊補機も開放検査対象外ですが、運転時間が多いので検査毎に開放整備予定

現在、日本船舶管理者協会の次のテーマとして、エンジン機種別グループ化を目指しています。
内航海運事業者のグループ化は、以前から次の内航海運のあり方として議論されてきました。
実際に一部には成功事例があるものの、解散に至ったグループや機能、活動停止状態のグループなど
現実、厳しいものがあります。
しかしながら、主機の機種別なら緩やかなグループ化は、可能ではないかと考えます。
第一段階として、情報共有。これは今すぐにでもできます。今回、弊社が行った定期検査のエンジンドックオーダーなど
同機種船主に公開すれば、参考になると思いますし、たとえば、トラブル事例、修理事例を共有する事で自社のトラブル回避ができます。
第二段階として、部品、予備品の在庫情報共有。
大抵の部品は、メーカー、国内販売代理店をかき集めれば、急遽でも揃うと思います。ただ予備品、部品ネットワークを作っておけば、納期と言うタイムチャージを少なくできます。
そして最終段階として、部品の共同購入や相互融通。インタークーラー、過給器などのローテーション使用。
最終段階は、難しいかもしれませんが第一段階だけでも、メーカーに対して発言力を持ちます。
メーカー側も意見として聞かざるを得ないので、結果的に良い製品づくりにつながります。
また、業界の世代交代も始まり、知識と経験不足のまま監督や経営者側にならないといけない若手も増えてきました。
そう言った知識や経験を情報共有と言うカタチで補えば、行き過ぎたドックオーダーや無駄なドックオーダーを精査できるのではないでしょうか?
現場の意見、要望は聞いてあげる必要はありますが、標準偏差から逸脱した部分は、議論検討する必要があります。
ドックで行う事の基本は、ドックでしか出来ない事。そして船を止めなくて済む準備。
なんでもかんでもドックオーダーは、結局誰がやっても一緒と言う結果に返ってきます。
コスト削減は、給与原資。本船作業は、その人物の評価。
しかし、欲張ってなんでもかんでも本船作業としていると、時間オーバーだったり失敗につながります。
これは本船でやるけれども、これはドックにお願いすると言ったバランスが大切だと思います。
機種別グループ化に興味がある方は、ご連絡ください。
まずは、阪神 LA28機種(場合によったらLA26、LA28、LA30も含む)のオーナー、監督さんよろしくお願いします。
弊社のドックオーダー等は、どんどんグループへ公開していってます
また、他機種、他メーカーの希望ありましたら、日本船舶管理者協会が主となって取りまとめていきます。
エンジン機種別グループ化の問い合わせは、こちら→ エンジン機種別グループ化について
阪神内燃機工業株式会社
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