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海運ニュース

2020.08.27    カテゴリ:  コラム 

   安全とは・・・

危険がなく安心なことであり、安全担当者が荷主様を納得させるルールを作る事ではありません。

高さ6.75m以上の高所では、使用する墜落制止用器具をフルハーネス型に原則化するとなりました。
(2019年2月1日に施行)

船の作業で頻繁にあるわけではないですが、高所作業の一つにマストの電球交換があります。
安全云々の前によほど高いところが好きじゃない限り、安心じゃない作業です。
安全帯付けようがフルハーネスだろうが一本吊りでは、掛替がリスクです。

そこで、安心な状態でマスト作業をするために墜落防止ガイド付きのマストがあります
マストを倒す貨物船では、設置事例は少ないのですが、タンカーや大型船では多く採用しています。
IMG_1885_20200827112730d76.jpg

ここで重要なのは、ガイドのサイズと背当てのセンター棒です。センター棒があるなしでは、たとえガイドがあったとしても全く恐怖心が違います。
IMG_4343_20200827112613113.jpg
そして、枠のサイズ 極端な体型(ライト級・ヘビー級)は別として、一般的な体型ならこの60cmが黄金比率
IMG_4345_20200827112616bd3.jpg
ステップから背当て棒までが60cmです。
これにより、ステップを持つ手と足と背中の3点4点支持になり安心して登れます。
一本吊りハーネスでも片手、両足、背中でフックの掛替えができます。
IMG_4344.jpg

安全は全てに優先すると言うのが現場を伴う全業種に言える事ですが
この内航の安全を見聞きしてきて、なくならない事故、事故ごとに増える無駄な手順、作業、禁止事項。

先日、ネットニュースを見て、腑に落ちた部分があります。

泳げる川、安全な川はありますか?→岐阜県「ありません。」

まさしく、内航もこれだと思います。
ロープ事故、ロープに跳ねられたら、死にます。ウインチに巻かれたら死にます。マストから落ちれば、死にます。
誰も死にたく有りません。だから気をつける。安全対策の前にそこが抜け落ちているような気がします。

タンカーに多い、着桟トラブル。
船は潮、風に流されます。車のように、はい!そこで一旦停止なんてできません。ブレーキもありません。
それを岸壁から50m並行保ちなさいでは着桟の流れを邪魔をしているだけです。
それだけロープを繰り出し、平行保とうとすれば、スラスター巻き込み事故も増えます。

タンカーでの着桟事故をなくしたければ、全船タグ着桟を強制 それでもゼロにはならないでしょう。
着離桟コスト考えたらとんでもないことになりますので現実的ではありません。

【参考資料】
[日本と欧米の安全に対する考え方の比較表]
(中央労働災害防止協会資料)
Screenshot_2020-08-27 ( ※:TSAHP:4月回・管理・原稿:) - tsa33 pdf

安全に関する考え方で、日本は「優秀な人材育成こそが安全」、
欧米は「機械は本来危険なものである」「人間は間違いをおこす」という相違がある

もちろん、海運事業者として安全は何よりも優先する事は基本です。

海上経験がある安全担当者でも船長、機関長経験なければ、操船の事なんてわかりません。
わからないのですから荷主様の顔色を伺うのではなく、現場に耳を傾けましょう。
守るのは、自分の立場ではなく、船員の命と安全を守ってください。











皆さん、負けないよう頑張っていきましょう。



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