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海運ニュース

2020.09.24    カテゴリ:  ペンキ概論 

   船底塗料についての一考察

近年の海水温上昇で巨大台風や異常気象は、皆さんニュースや日々の暮らしで実感していると思いますが
船底塗料業界も影響を受けています。

特に、ここ2年くらい各メーカーでフジツボがつく船が多くなり、北海道航路をメインにしている船までフジツボが付き始めたという事例が起こっています。

船底塗料は、言い訳の効かない結果がすべての商品です。

メーカーが中身の材質変えれば、すぐに結果として出てきます。これまでの歴史、多くのメーカーが失敗をしてきました。
またその歴史の中で生態系の影響など有機スズ化合物の禁止で非スズ系防汚塗料 シリル系加水分解塗料へ移行していきました。

加水分解型塗料は石鹸のように表面が溶けて更新されていくため、塗膜表面に海洋生物をつかせない防汚活性機能を持っていますので、貨物船を中心に現在の低稼働率の航海では、防汚性能が発揮出来ない可能性があります。
また、加水分解を早めてしまうと、低稼働でも防汚性能が機能しますが、塗膜維持の為に塗料数量が増えてしまうデメリットもあります。

各メーカーで同じ塗料を使って、同じ航路でもここ2年くらい状態が悪い船もいると聞きます。
それだけ海洋生物が海水温上昇と伴に、一歩先の耐性をつけている事だと推察できます。
一部では亜熱帯系の海洋生物や魚が本州まで来ています。

ですので、航路が沖縄を除く日本一円沿海もしくは、京浜以南だとしても沖縄対応商品を塗るくらいでちょうどいいかもしれません。

そして開発の方も、現場の生の声をフィードバックして海水温上昇を更に見越して、一歩先二歩先を行かないと海洋生物の耐性の方が先に行ってしまします。

内航船主が求めているのは、とにかく汚れない船底塗料です。

そして、言い訳が効かない、結果が全ての船底塗料です。


前回のドックで関西ペイントマリン クウォンタム R8000を12ヶ月仕様(常時没水部メイン 空船部薄め)15ヶ月運航+中国塗料試験塗装でした。
やはりギリギリを攻めると肌の状態が悪いところも見え始め今回の仕様は関西ペイントマリン クォンタムR5000 15ヶ月仕様(タッチアップ塗装+没水部メイン塗り 空船部薄め)+中国塗料試験塗装

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看板もR5000に合わせて新しくなりました
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試験塗装を行うのは、右舷側
なぜ右舷側かと言うと、進宝丸は左舷着け荷役の割合が多く、右舷側に日光が当たり海洋生物の成長が早い

関西ペイントマリン 試験塗装 クォンタム MX-2155N
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中国塗料 シーグランプリ2000 A
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中国塗料 シープレミア3000Plus
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合いドックでの弊社会長の専売特許であるペラ磨き。今年はドック前から「今年は、肩が痛いからやらん!」と宣言していたのに
ドック初日から終業後もせっせと磨いておりました。
今回はペラクリンが良く効いていたように思います
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磨きからペラクリン塗装まで会長の仕事
プロペラは、美しすぎるプロペラ ナカシマプロペラ NHV55
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関西ペイントマリン株式会社

中国塗料株式会社

向島造機株式会社






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