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海運ニュース

2020.10.28    カテゴリ:  燃料概論 

    LSC(ローサルC)重油の重大トラブル続出について②

今回のローサルCの問題は、エンジンへの最終ガードである三次フィルターに悪影響が出ている点です。

ROTフィルター(主機前の精密フィルター)

差圧での交換サイクルになりますが、取説的には1500時間から2000時間
メーカー許容範囲として、4000時間から7000時間
船主経済的には1万から13000時間の交換サイクルです。
イメージとしては、ドックtoドックで交換でした。今までは・・・

こちらをご覧ください。
昨年までのHSC 運転時間1万時間オーバーの汚れ 差圧が出て閉塞状態と言えます
S__11304968(1).jpg

それでは、国交省の皆様、石油メーカーの皆様、目ん玉見開いてよく見てください
チョコレートフォンデュじゃありませんよ


41779.jpg
LSC 運転時間120時間でこの状態
HSCで1万時間使えてたフィルターがLSC120時間でこの状態ですよ!

41777.jpg
どうですか?これでもローサルCの使用に問題ないと言えますか?
41778.jpg

フィルター1本 定価で7000円 進宝丸クラス(1000ps)で5本使用 
5000キロタンカークラス(4000ps)になると22本使用
一週間に一回22本も交換(約15万円 月に60万円)となれば、船主経済だけでなく、
メーカー在庫だってなくなってしまいます。製造も追いつきません。
実際、予備の予備まで皆さん抱えるようになり、メーカー在庫も枯渇し納期もかかっています。

石油メーカーの皆さん、環境には良い燃料なのに石油を運ぶ為の船には改悪燃料となっている事実だけはご確認ください。

そして同じLSCなのに春先より状況がずいぶん違う。何故でしょうか?

もしかして、混ぜもの変えましたか?


以下方法は、自己責任の上でお願いします。

注意:ROTフィルターは再生不能の使い捨てです。

☆ある船主さんのノッチワイヤー式精密フィルター洗浄方法☆

メタロン 高温超音波洗浄 → メタロン 超音波洗浄(2工程)

1工程目は、高温で洗浄しないと、チョコレート状態のスラッジは取れないそうです


ソニックテック 超音波洗浄機 ST10M 500W 30L 機械制御超音波洗浄器



【ケース販売】摂津製油 メタロンM 20個


これはあくまでも暫定措置であって、本来は船が安心して運航できる燃料供給をするのが石油メーカーの責務だと思います。
そして、我々船主に出来るのは情報共有と、トラブルが起こっている、特定のバンカー場所での補油を避ける。
A重油に切り替える。これくらいしかできません。


つづく
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