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海運ニュース

2021.10.12    カテゴリ:  海運ニュース 

   AISの目的外利用についての問題点

カリフォルニア原油流出事故 錨泊中の貨物船に不審な動き

『AP通信が船舶位置検索サービス「マリントラフィック」から得たデータでは』とありますが、マリントラフィックの位置データは、世界140か国以上のAIS情報がボランティアによって収集されている。

言わば、無線マニアと言われてる方々の趣味の協力で成り立っており、商用ベースや証拠能力としては参考程度であります。
現にロストや全く違う位置にいたりすることもあります。
過去にも自衛艦と漁船衝突事故でマリントラフィックのカクカクロスト気味のデータを見て、自称専門家と言われている人が、この動きは危険な行為だと真面目にテレビ解説していました。

このパイプラインの破損の件は、確かに船舶のアンカーが引っ掛けた可能性は高いでしょうが、このターゲットとなっている船とは限りません。

AISの普及により、海上交通の安全向上に繋がっていますが、同時に問題点もいくつか出てきています。
また事故率の高い、499GT以下の内航船には義務化されておらず、STCWの基本訓練よりも先にできる事ではないかと思いますが

船舶自動識別装置(AIS:Automatic Identification System)

● AISとは
 AISは、船舶の識別符号、種類、位置、針路、速力、航行状態及びその他の安全に関する情報を自動的にVHF帯電波で送受信し、船舶局相互間及び船舶局と陸上局の航行援助施設等との間で情報の交換を行うシステムです。

● AISの搭載義務
 2002年7月1日に発効された「1974年の海上における人命の安全に関する条約(SOLAS74)」第Ⅴ章受け、国内法では、次の特定の船舶に対し、AISを搭載することが義務づけられています(第19規則)。
 
 (1) 国際航海に従事する300総トン以上の全ての船舶
 (2) 国際航海に従事する全ての旅客船
 (3) 国際航海に従事しない500総トン以上の全ての船舶

1「使用」は、特定の目的のために人や物やシステムを使うこと。

2「利用」は、物、システム、施設等が持つ機能や特性を十分に(あるいは拡張させて)使うこと。「人を利用する」という場合は、人の力を使って自分に都合がよいことを行う意。

3「運用」は、物やシステムがうまく機能するように使うこと。

4「活用」は、物、方法、施設がうまく機能し、使う人が何らかの利益が得られるように使うこと。


参考までに私がこれまで見聞きしてきた、AISの目的外利用についての問題点

・直近では備讃瀬戸におけるAISデータを利用した漁師とのトラブル。
(タンカーを中心に何隻も損害請求をされている)

・保安庁によるAISデータによる検挙(沿海オーバー 危険物船における指定錨地以外の錨泊)
違反をした船舶がもちろん悪いのですが、過去に遡ってデータから検挙に使われる事例

・海底設備破損におけるAISデータを利用した裁判
破損は事実だがAIS非搭載船もいるなかで、犯人捜しに使われ、それが裁判証拠として扱われる
(海底設備の位置とAISの精度に証拠能力があるのか?そもそもブリッジにあるAISでアンカーのピンポイントを出せるのか?)

・海難審判にて相手船のAISデータを相手船の承諾なしにデータ会社から買い取り第三者が利用する(データ提供会社によっても制度に大きな差がある)

・オペの配船・安全担当がマリントラフィックや無料AISアプリなど粗悪なデータに惑わされ
ロスト情報で船に「どうなってるんだ?」と電話をかける

・荒天時に波受けの為、沖出ししてたら、「どこむけて走っているんですか?」とオペから電話がある。

船員を見守る為の安全設備が管理と言う名の監視に利用されるケースも目立ってきました。

便利なもの、安全に寄与するものは活用するべきですが、運用を誤るとかえってデメリットになる可能性もあります。

499GT以下の内航新造船のAIS普及率は、オペの設備要望もありかなり進んでいると思いますが
内航における貨物輸送の義務として、国際ルールじゃなくとも19tボートから押し船、引き船すべての搭載を目指してほしいと思います。

また、AISや電子海図を搭載している船と非搭載船の保険料率が同じだと言うのも安全率を考えると納得いかない船舶保険の疑問です。割引にすると保険会社も収入面で難色でしょうから非搭載船を割り増しにすれば普及率の面では上がるのではないでしょうか?


クラスBトランシーバー、クラスBAISトランシーバー漁船AISトランシーバークラスB船舶用電子航法自動識別システム


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