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海運ニュース

2023.03.08    カテゴリ:  ドック 

   進宝丸 9年目の合いドック

早いもので、2014年に竣工した進宝丸も9年目です。そして当時お腹の中で支綱切断した息子も今年9歳。
先日の日曜日は、剣道の試合でした。
学年別個人戦 初戦敗退
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団体戦 先鋒 負け
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いつもは、どうせ負けるからの弱気大臣も団体戦負けたのが悔しかったのか涙を流していました。
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悔しさをバネに、人は成長していく。

向島造機に入渠
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インターバルは15ヶ月
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船底塗料は、関西ペイントマリンのR5000 水洗い前でこれですから良い状態です (一部中国塗料の試験塗装)
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ペラクリンも良く効いてました
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美しすぎるプロペラ ナカシマプロペラNHV55
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進宝丸クラスの所謂、800DW型と言われる船型は199の船型を太らせた型なんですが、船型ラインが緩やかに取れる為
省エネ船型です。
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ビルジキール端からプロペラやバルパスを見たらいかに、ラインがきれいに取れているかわかります
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昨今言われているカーボンニュートラルもCO2削減の為の1丁目1番地は船型なんです。
そこを失念して議論されているから、明後日の方向に行っているのだと思います。
もちろん、積みトン、GT、バース規制などありますが、船型に勝る省エネ方法は、ありません。

シーチェスト(※ユニシェルなど海洋生物付着防止装置は付いていません)
関西ペイントマリン シーチェスト用塗料
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シープレミア 3000 PLUS
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どちらも甲乙付けがたい結果ですが、一つ言える事は、シープレミア 3000 PLUSがシーチェストの海洋生物付着防止に有効だと言える事がわかりました。
そしてシーチェストを取り付ける際に大事な事。取り付けの際にネジ付近の塗料が剥がれます。そこにひと手間、刷毛で塗ってあげると、海洋生物付着が遅くなります。

弊社会長の伝統芸能 必殺ペラ磨き
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9年目のSKウインチ ロープは石田製綱のタストン
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多少錆び垂れも見えますが、9年目にしては綺麗だと思います。そして、9年間でタッチアップ程度の錆び打ちしかしてません。
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この状態を保つポイントとしては、可動部の主要ヶ所をSUS化
そして何より大事なのが、ウレタン塗装です。
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ウレタン塗装は贅沢品と思われがちですが、9年間タッチアップ程度でこの状態が保てるなら、コスパの良い塗料と言えます。
ウレタン塗装自体に防錆効果はないですが、塩ゴムやアクリルに比べ塗膜が硬く、防水性があります。
防錆=防水なんです。錆止め塗料に錆止め成分は、ほとんど入っていません。
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9年目のハウス これも9年間タッチアップ程度で新造のウレタン塗装のままです
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9年目のハッチ 一度総塗りしましたが、これもウレタン塗装でこの状態
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そして一番おススメしたいのが、錆び打ち嫌な場所ランキングTOP3に入るハッチコーミング
進宝丸ではコンパネで全閉しています。
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それでは9年目のハッチコーミングをどうぞ
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何という事でしょう。錆がほぼゼロです。多少タッチアップはありますが新造時の塗料の艶まで残っています。
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何故か?これもウレタン塗装なんです。そして、日射や紫外線を浴びない為、塗料の劣化が遅い。隙間があるので全く潮が当たらないわけではないですが、当たりにくい。よって防錆効果が続く。

相乗効果として、今回シリンダー交換なんですが、通常ガスで切ったり焼いたりする根本も簡単に外れます
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また油圧ホースの劣化も遅いです。
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防錆効果と共にグリスも長持ちします
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コンパネだと弱いんじゃないかと思うと思いますが、たしかに弱いです。時化で波かぶれば、割れます。
黄色の塗装コンパネ部分は、過去に割れて交換した場所です。消耗品として割り切っています。
厚めの刺し板もありですが、重たいです。
新造の時にコンパネにエポキシを塗ってまだ大丈夫です
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黄色の塗装コンパネは劣化が早いです
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SUSプレートで押さえてボルト止めなので、取り付け取り外しが簡単です
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建造に携わった船のあるお偉方から、こんな事したら船員がグリス注さないじゃないかと否定された事がありました。
グリス注さない船員は、塞ごうが塞がまいが注しません。と言いたいのをグッとこらえて、船員の労務軽減なのに船員思いでないなと思いながら辞めました。

何度もしつこいようですが、ウレタン塗装はコスパ(労務軽減含む)の良い防錆塗料です。


注意:塩ゴムやアクリルの上には、ウレタンは基本塗れません。新造時に上塗り仕上げを止めて、エポキシ仕上げ(下地の上にエポキシ上塗り)の船主さんもいます。艶がないのと1年後くらいにチョーク現象がおこりますが、ウレタン仕上げ同様の防錆効果があります。




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